楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

土俵の美学

2022年01月22日 | 日記

大型化して力士の怪我が多くなっているという。

そのせいかサポーター姿が目に付く。

決まり手も寄り切り、押し出しが圧倒的だ。

 

初代若乃花は「力士は綺麗でなくてはならない」と常々語っていたという。

稽古で鍛え、身体に絆創膏などを張ったりせず、肌を綺麗にするために日本酒以外は飲まなかったという。

 

理事長になってから〝土俵の美学〟を理念にしていたが、力士の美しさもその要素のひとつと思う。

ライバルの栃錦は尻の吹き出物がトレードマークだったが・・・。

 

その頃、栃若に限らず身体に包帯を巻いたり(昔はサポーターというものは無かった)、絆創膏を貼ったりした力士は殆どいなかったように思う。

 

どん底から這い上がってきた照ノ富士は稀に見る怪力力士だ。

大型なのに「投げ」を多用し、もろ差しになられても簡単に決め出してしまう豪快さがある。

 

残念なのは両肘、両膝のサポーターである。

しかもよく見ると肘には円形のパットのようなものが入り、ギブスのような膝のサポーターには棒状のプロテクターようなものが入っていて、鎧のようだ。

 

心配でなかなか外せないのだろうけれど、これが無ければ〝綺麗な横綱〟なのになぁと少し残念である。