大型化して力士の怪我が多くなっているという。
そのせいかサポーター姿が目に付く。
決まり手も寄り切り、押し出しが圧倒的だ。
初代若乃花は「力士は綺麗でなくてはならない」と常々語っていたという。
稽古で鍛え、身体に絆創膏などを張ったりせず、肌を綺麗にするために日本酒以外は飲まなかったという。
理事長になってから〝土俵の美学〟を理念にしていたが、力士の美しさもその要素のひとつと思う。
ライバルの栃錦は尻の吹き出物がトレードマークだったが・・・。
その頃、栃若に限らず身体に包帯を巻いたり(昔はサポーターというものは無かった)、絆創膏を貼ったりした力士は殆どいなかったように思う。
どん底から這い上がってきた照ノ富士は稀に見る怪力力士だ。
大型なのに「投げ」を多用し、もろ差しになられても簡単に決め出してしまう豪快さがある。
残念なのは両肘、両膝のサポーターである。
しかもよく見ると肘には円形のパットのようなものが入り、ギブスのような膝のサポーターには棒状のプロテクターようなものが入っていて、鎧のようだ。
心配でなかなか外せないのだろうけれど、これが無ければ〝綺麗な横綱〟なのになぁと少し残念である。