もはやオミクロン株が感染爆発してしまっているのに、そうならなようにしようと定めた「重点措置期間」に不要不急ではない用事があって妻と上京した。
マスクの交換と手洗いを頻繁に行って、電車と食事は混雑する時間帯を避け、今のところ二人とも感染症状は無く、再び外出を控える生活に戻った。
いくら用心していても感染する時は感染してしまう。
その時はその時の最善の対応で乗り切るしかないと割り切るより方法が無い。
そのひとつ。
新千歳空港に戻ってきた時に道の無料抗原検査を受けるためにネット予約を試みた。
しかし、どうもしっくりこないので出発時に空港のPCR検査センターに寄ると案の定、受付されていなかった。
原因はこちらにあるのだが、手続が分かりにくい。「以下の認証ボタンを押せば〇〇〇センターの予約システムの本登録が完了します」というメールが届いて安心したが、実は本登録が済んでから再度予約手続が必要とのことだった。
そのことはメールには何も書かれていない。検査の全体説明のどこかに書かれているのだろうけれど、間違いやすいメールには念押し記載が親切だと思う。
〝しっくりこなかった〟のは、普通この手の物は最終的な申込み内容が送付されるが何も無かったことによる。
帰ってきてニュースを見ていると医療機関でも検査キットが不足しているという。当然、各検査センターは申込みを捌ききれなくなっている。
そして何より驚くべきはオミクロン株の感染爆発は保健所と医療体制のキャパを超えてしまい、無症状者、濃厚接触者はいわゆる〝野放し状態〟に陥ったことである。
いつ検査が出来るかも分からない状態では申込みを諦めて症状の発現が無いことを願っている我々高齢者も一定期間を〝野放し状態〟の中にいることになった。
日々の感染者数の発表数字は「発見者」であり、数倍はいるだろうという潜在感染者数がますます掴めない状態で破綻しつつある対策が続けられる。
気のない政府の姿勢はピークアウトを待っているようにしか見えない。何はともあれ検査キットの確保が兎に角急がれる。そう強く感じている上京だった。