南ア No2 ボンギ・ムボナンビ
21日のラグビーワールドカップ準決勝のイングランド対南アフリカ戦で、南アフリカのフッカー(No2 ボンギ・ムボナンビ)が審判に度々何かを尋ねていたのでジャッジに対する質問ではないかとこのBlogで「ラグビーとレフェリー」と題して書いたが、どうやら人種差別の暴言があったようだ。
フランス、英国、南アフリカなどの報道によると、南アフリカのフッカー、ムボナンビがイングランドのフランカー、トム・カリーに対して人種差別発言をしたらしい。
カリーは、すぐにベン・オキーフ主審に申し出たが特に対処はなかったので、試合後にオキーフ氏に大会側に報告するよう求めたという。
国際統括組織のワールドラグビー(WR)は23日、正式に調査に乗り出すことを明らかにしており、15-16の1点差で南アが勝つという好勝負だっただけに後味の悪い出来事になった。
W杯決勝は28日(日本時間29日)にニュージーランドとの間で行われる。
差別発言が認定された場合、ムボナンビは出場停止処分が下されることになりそうだ。
南アはもう一人のフッカーが大会直前に負傷し、代わりに招集したのはスタンド・オフだった。
フッカーはスクラム最前列中央で、スクラムハーフが入れたボールを足で掻き出す専門職である。
フッキングは誰でも出来る技術ではない。
南アフリカの現メンバーで専門的なフッカーはムボナンビだけになっていた。
欠場となれば、南アフリカの最多4度目の優勝は厳しくなりそうだ。