養老孟司氏によれば、「言葉は波動となって耳から入って信号化され、大脳で言葉として認識される」という。
「意識が無ければ言葉は出ない」という。ヒトと動物の違いでもあるらしい。
武田総務大臣が16日の衆院予算委集中審議で答弁に向かう総務省鈴木電波部長に「記憶に無いと言え」と発言したらしい問題。
19日の参院予算委集中審議で武田氏がやっと認めた。微かな音声が大脳で認識されたということだ。
「記憶に無いまでは聞き取れた。目の前であまりに記憶に無いが繰り返されていたので無意識に口に出たのでしょう。誤解を招いたとしたらお詫びする」と付け加えて。
あり得ないけれど国会という場で意識も無く喋っているということ。もうお辞めになっては如何か。
しかし、蓮舫議員はこの言い訳を聞いて次の質問に移ってしまった。こんなことがまかり通るのなら政治家があからさまに行政サイドに呟き、囁くことが成功体験のひとつとして加わる。
もっと追求すべき重大な問題だ。(こう答えろという)意識が無ければ言葉を発するはずは無いのだから。
与党の政治家があまりに酷い。若く優秀な官僚が「記憶が無い」と言い続ける姿は異様だ。
来たるべき総選挙で、政治を飯のタネにしている政治屋を当選させるかどうか、選挙人の“意識”が問われる出来事が続いている。