2024.9.12 恵庭岳
気温差10℃の福岡から北海道に帰ってきた。
1週間で朝の自転車散歩にウィンドブレーカーが必要になった。
空気が澄んで、雲の様子も秋だ。
12日の夜7時半頃、日テレを名乗る調査電話がかかってきた。
丁度BS-TBSで自民党総裁選をやっていた時だ。
「あなたは自民党党員又は党友ですか。そうである場合は1を、そうでない場合は5を押してください。」と無機質な機械音声から始まった。
すかさず5を押した。
すると即座に「有難うございました。」と電話が切れた。
ツ-ツ-ツ-と、「あなたに用はありません。」と言っている。
確かに自民党総裁選挙の投票権のある人の意向調査だからごく当たり前の所作なのだが、これだけ政治不信が高まり、政策課題も山積しているのにひとまず次のこの国の首相選びが斯くも狭い世界で行われていることをダイレクトに突き付けられた思いである。
調べてみた。自民党員と党友は100万人くらいとか。9月1日現在の有権者数は約1億658万人というからその比率は0.93パーセントと1パーセントにも満たない。
だがしかし、一応公共放送のNHKが、公選法に基づく選挙でもない〝1パーセントの選挙〟の「立候補者所見発表」と「討論会」を二日間に亘って4時間近くフル中継したのはどのような考えなのか。
本来、自民党、各候補がカネのかからないあらゆる方法で〝有権者〟に周知すべきことではないか。秋晴の下で何か腑に落ちない。
立憲民主党の代表選が盛り上がらないが、メディアは自民党の祭りにまんまと乗って、総裁をこの国の首相として固定化しようとする作戦に加担してはならない。