楕円と円 By I.SATO

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円形配置のオーケストラ

2023年05月12日 | 日記

 

《ステージ上にこの配置を完成させるのに試行錯誤、4時間を要したという》

 

《リハーサル》

 

オーケストラの配置は通常は指揮者を要に扇形だが、指揮者が真ん中の円形配置というものがあることを知った。

今晩、名古屋に登場する。

 

指揮は来年末に引退する奇才・井上道義。

曲目は、 ルーマニアに生まれ、ギリシャで育ち、フランスで活躍した、数学者・建築家にして、第二次世界大戦で反ナチスの闘士でもあった、ヤニス・クセナキス(1922-2001)が1968年に完成させた、大編成オーケストラのための作品『ノモス・ガンマ』。

この辺りで然もありなんと察する。

『ボレロ』も円形配置で演奏される。

 

名古屋フィルの解説では、

聴衆の中にオーケストラ奏者が混じって演奏する作品だが、それではコンサートでは取り上げられないため、今回、ステージ上に97名を円形配置して演奏するという。

「ノモス」とは、ギリシャ語で「規範」「規則」「法則」といった意味で、 「ガンマ」とは、ギリシャ語のアルファベットの3番目の文字。

 

何のことやらさっぱり分からない。

クセナキスは数学で生み出されるグラフ図形を元に、縦軸を音の高さ、横軸を時間とみ見なし、音響の変化を綴る形で作曲したという。

 

どんな曲なのか聴いてみたら、凄まじい音の洪水だ。

実際に聴いたらどんなだろう。

何か、混沌とした時代とその不安感が漂う気もする。

 

 

※配置図と写真は名古屋フィルハーモニー交響楽団のSNSから借用させていただきました。
 

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2 コメント

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仰るとおり・・ (fumiel-shima)
2023-05-12 17:42:47
I.SATOさん、こんばんは。

今日もI.SATOさんのおかげでまた新しいことを知ることが出来ました。

そして
>凄まじい音の洪水・・
と言う言葉に惹かれ、『ノモス・ガンマ』を聴いてみました。

仰るとおり「混沌」や「不安感」を感じますね。
そして「風雲急を告げる」という状況や不気味さなども・・・
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Unknown (I.SATO)
2023-05-13 04:53:30
fumiel-shimaさん>そう言って頂けると嬉しいです。
近現代音楽は滅多に聴くことがありませんが、楽器の配置まで変えるという発想にびっくりです。
名古屋の人の反応が興味深いです。
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