「優駿」4月号の付録DVDの中で、この月に必然性の薄いもの、それはナリタブライアンである。3冠馬。
桜花賞で、17番が勝ったそのゼッケンはナリタブライアンのダービー制覇のゼッケンと同じであり、それを画面上で見せて置きたかったという様な遠巻きの配慮は分かる。それも桜花賞となぜブライアンのダービーなのか、17番の勝つクラシックレースで他により近くダンスインザダークもあるが、ブライアンを使えば、相手をエアダブリンと同じエアのメサイアと取り、馬券売り上げに寄与する都合の良さなどはあろう。が、17番の1番人気馬の3歳GⅠ勝ち、という共通項、これはそれで良い。
ディープインパクト への示唆としてここでもいくつかを取り上げ紹介した。先週の武の7枠での負け、今日の阪神メインでの1番人気ハットトリックの負け。巻き返しの舞台設定として、手順を計っている気もするが、思えば、ディープインパクト一辺倒は予期された、というより十分事前効果の醸し、設定がしてあり、敢えてディープ完勝のネタを渉猟しても益薄し。
むしろ、事柄がすべて演出されているという本道に立ち戻り、巨大な事態全体、現象を巨視すると、どうもすんなり納得出来かねる皐月賞なのである。弥生賞の辛勝、今日の4コーナーの包まれ負け、明日の大外回しの口実、追い込み届かずのエクスキューズの用意と取れなくない。
競馬には鳥瞰視、言葉を換えれば歴史観が必要であり、過去のどの馬とも違うという馬を登場させる場合、演出に凝り、また競馬道の本道に照らした競馬はそんなに甘くない、を見せ付けるレースを過去いくつも見てきた感触から、歴史的名馬の証明、その端緒として、どうしても今回納得できない。やや幼熟に過ぎるというのか、レース以前、枠順発表以前に煽りを掛け、挙句にRDに
三冠の資格を奪え、英雄の誕生に夢が育まれる。
の文字を再三読み味わうと、ディープは奪われる側で、3冠は別の馬に託されはしようが、事実上、期待外れを食らわす、という簡潔な宣言に響いてならない。「優駿」誌のDVDはじめブライアンの取り上げ、それに擬えるが如き、3冠可能性 との論調が、必然以上に恣意的に走って見える。
勝つのは別の馬なのではないのだろうか。そして、このところの皐月賞の勝ち馬の選び出され方を見るに、ダービーこそ、真のディープの舞台との思惑の一時預け、先送りではないのか。そうしたレースが明日待ち構えているのでは?
もう少し突っ込んで、では別の勝つと思われる馬のことを考えよう。
桜花賞で、17番が勝ったそのゼッケンはナリタブライアンのダービー制覇のゼッケンと同じであり、それを画面上で見せて置きたかったという様な遠巻きの配慮は分かる。それも桜花賞となぜブライアンのダービーなのか、17番の勝つクラシックレースで他により近くダンスインザダークもあるが、ブライアンを使えば、相手をエアダブリンと同じエアのメサイアと取り、馬券売り上げに寄与する都合の良さなどはあろう。が、17番の1番人気馬の3歳GⅠ勝ち、という共通項、これはそれで良い。
ディープインパクト への示唆としてここでもいくつかを取り上げ紹介した。先週の武の7枠での負け、今日の阪神メインでの1番人気ハットトリックの負け。巻き返しの舞台設定として、手順を計っている気もするが、思えば、ディープインパクト一辺倒は予期された、というより十分事前効果の醸し、設定がしてあり、敢えてディープ完勝のネタを渉猟しても益薄し。
むしろ、事柄がすべて演出されているという本道に立ち戻り、巨大な事態全体、現象を巨視すると、どうもすんなり納得出来かねる皐月賞なのである。弥生賞の辛勝、今日の4コーナーの包まれ負け、明日の大外回しの口実、追い込み届かずのエクスキューズの用意と取れなくない。
競馬には鳥瞰視、言葉を換えれば歴史観が必要であり、過去のどの馬とも違うという馬を登場させる場合、演出に凝り、また競馬道の本道に照らした競馬はそんなに甘くない、を見せ付けるレースを過去いくつも見てきた感触から、歴史的名馬の証明、その端緒として、どうしても今回納得できない。やや幼熟に過ぎるというのか、レース以前、枠順発表以前に煽りを掛け、挙句にRDに
三冠の資格を奪え、英雄の誕生に夢が育まれる。
の文字を再三読み味わうと、ディープは奪われる側で、3冠は別の馬に託されはしようが、事実上、期待外れを食らわす、という簡潔な宣言に響いてならない。「優駿」誌のDVDはじめブライアンの取り上げ、それに擬えるが如き、3冠可能性 との論調が、必然以上に恣意的に走って見える。
勝つのは別の馬なのではないのだろうか。そして、このところの皐月賞の勝ち馬の選び出され方を見るに、ダービーこそ、真のディープの舞台との思惑の一時預け、先送りではないのか。そうしたレースが明日待ち構えているのでは?
もう少し突っ込んで、では別の勝つと思われる馬のことを考えよう。