祇園精舎

気の向くままの徒然日記

京都マラソン記

2015年02月18日 | Run & Walk
同大会の出場が2回目となると 馴れがでてきたのか要領がよくなった

市バスの乗り方が把握できた



さて 大会

まずまずの仕上げ 自己採点では65点で 半分以上は出来てるが満足いく状況ではないという感じ

ハーフどころか15kmも走らず、75分以上も走らず なので 途中で足がもたない覚悟であった

それでも走りきれる気持ちはあった。


「絶対走りきる」って言葉が 強くさせてくれたから



スタートして テンションが上がる。

練習ではずっとスピード走をしてきたのだから 本番はゆっくり走るように心がけたらいい

ついつい調子がよくってペースがあがってしまうがコレが罠。

いかに自分のペースを維持して最後に力を出し切るかが上手くいくコツ


わかってはいるが、大勢の中を大通りで大勢の観客の応援で走るとなると自然とテンションがあがる。


2~3Km走ってると 4時間で走るペースランナーの人を発見した。

この人と終始走って 最後にちょろっと抜いたらサブ4だ と思い 後についていくようにした



それでも 沿道の応援って なんであんなに イイのだろう!って思う。

お互い知らん人 延々とランナーが走る

それでも「がんばれ~」 「がんばってください」 「ファイト!」 「ナイスラン!」

…って声をかけてくれる。中には手を出してくれる。

なかにはゼッケンネームで「えてきちさんがんばれ」って言ってくれる。



もううれしくて 沿道の人達に 「ありがとう!」っと言ってタッチをして走る。

これだけで来た甲斐があったと感じれた。出場してよかったと思えた。



渡月橋をこえ 一乗通りのストレートで 全面の道路に延々とランナーが埋め尽くされた光景に規模の大きさを感じた。

1万数千人以上のランナー 蟻の一匹のようにその中を自分が走ってる

みんなどんな想いで走ってるのだろうか?

楽しまなくては勿体無いと感じた。絶対完走したいと思った。



10キロ地点を越え 仁和寺前を通る前に チアリーダの子が坊主の鬘をかぶって応援してくれた

ランナーは仮装が禁止だが、路上の応援の方が 所々に仮装してるのがおもしろく、元気を与えてくれた


大文字焼きの看板が見え 西大路通りでだいたい13キロくらいだったか このあたりで4時間のペースランナーの人の前に出た

後で振り返ると 満足に仕上げていない実力なのにオーバーペース
じっくりと走って体力を温存しておけばよかった。。。

身につけていた 時計が久々に使用したからか 調子が悪く止まってしまっていた・・・

ペースが計測できなくなったので 感覚で走る


調子が良くて まだまだ沿道の応援に笑顔で応えて ハイタッチしてる余裕があった。
この頃に尿意がもよおしてきた。

ゴールまでガマンできるかなって気になりながら走ってた



17キロを越えてからが 少し体に疲れを感じだしてきた。
 
給水でマメに水分を一口でも摂るようにしてたが この時に給食で プチトマトを一つ食べた。

不思議と 小さい果実のエネルギーが ぶわっと 全身に行き渡るのを感じれた。

19キロ地点まで元気に走れた。

普段何気なく食べている あのプチトマト一つで すごい疲れきった体を回復したのである 




少し 辛抱すると中間点を過ぎた。 ハーフ終了

これで終わりなら 疲れたけど楽しく走れた。

それでももう少し走り足りないなぁ・・・って感じ


しかし 残り半分 と思うと 少し重たいなぁと 思えた

実際にスプリットタイムで 1時間57分17秒 

2時間以内で走れてる! 絶対走れる サブ4もいける! と鼓舞して走った



ここで 携帯してた3本のエネルギーゼリーの1本を使用。

プチトマトを食べた時のように 全身にエネルギーが渡るのを感じれた。

チャージっも効果ってすごいと感じる


そして ハーフを越えてから トイレに行きたいと思っていたのがピークになり ピットインした

ゴールまでもたないことはないが 長丁場を気にしながら走るのはストレスになると考えたからであった

確かに正解であった 不快感がなくなったので気にせずに走れるようになった

しかし 後で思うと ピットインした時間が 3分はしてただろうから 大きなロスであったかもしれない



だいたい26キロ地点くらいか 今年からの新しいコースの 府立植物園の中に入った、

無料開放からか 沿道の応援も多かったが このころからか 余裕がなくなってきた。

あれだけ 楽しく沿道の人達にハイタッチをしてたのが 苦しくなってきだした


「ヤバイ 応える余裕がない・・・ 苦しいときこそ笑顔で応えるのがカッコエエのと違うのか?」

何とか鼓舞をして 沿道の人の応援に 手を振って笑ってタッチをした

でも所詮 やせ我慢の見栄であった・・・・


賀茂川沿いを走り 河川敷のダートコースに突入した

この頃は 応援に応えれなくなった

笑顔もなく 苦しい姿を見せてる かっこ悪い・・・

頑張れ!!って言ってくれてるのに 返すことができなくなってきた

ついに壁がやってきた・・・と感じた


30キロ地点で スプリットタイム 2時間47分41秒


キロ6分ペースで あと12キロを走れれば サブ4だ!

いける!いける! 

信念があれば成せる 達成したぞ!って胸はって言うんだ!

絶対いける!絶対!絶対! 


ホンマに余裕がなくなり 足が痛くて動きが鈍くなってきたけど 気持ちは前を向いていた

3本中のエネルギーゼリーの二本目を使用。元気が戻ったけど痛みとの闘いになってきた



32キロ地点を 通過の際 スプリットタイム 3時間!

あと10キロの距離!
トレーニングで走ってる距離を走れば終わりだ!
キロ6分ペースならいける!

絶対いける!絶対・・・


と思ってた。でも テンションが落ちてた

普段なら10キロを走れるが この足の痛みと重みをもって1時間走れるのか・・・?

いや いける!絶対・・・

間も経っていないのに 最後のエネルギーゼリーを使った。

最後のゼリーは値が張る分で ここぞ!という時に使ってくださいって販売の人がいってた、

口の中に甘さと苦さが広がった。一瞬は回復したが長くもたなかった


痛みの中 期待と焦りが混じった 



折り返しをいくつかむかえたが 34キロ地点で後続で4時間のペースランナーの人が見えた

抜かれることは 4時間を越えること意味する。

ヤバイ!ペースが落ちてきてる 貯金がなくなってきた!



必死で走るも 何もかも 余裕がなかった

沿道の人も 変わらず声援を送ってくれている。

しかし 応える力なく 折角応援してくれているのに 反対側の車道を走って避けていた

ガンバレって言っても頑張ってるよ!

卑屈になってるわけではないが 声援を無にしていた・・・



そんな中 37キロ地点で ペースランナーの方に追い抜かれてしまった。

あと5キロ!30分!


離されまい!と鼓舞をするがついていくことができなく 差が広がっていく。

今ここで並んでいかないと 後で追いつくなんてできるわけがない!と思うがついていけない。


反対に失速していき 他の人にも抜かれてしまう


あと少しなのに 力が足りない 情けなくて悔しい

絶対できるが証明できなかった 情けない 悔しい

根性だしても 足が断裂しても ついていく! と思っても気持ちだけで 足がついていかない・・・

どんどんと人に抜かれ惨めな気持ちであった。


「なにが サブ4だ!」


完走は出来ても 絶対走れるという願望を叶うことに応えれなかった 


クソ!クソ!なんでだ 悔しい・・・ それだけが強く覚えてる。




ただ歩くことはしたくなかった。歩いたら最後までダラダラとしてしまう。

歩いてゴールだけはしたくない。 走れるペースで走ろう!

そう決めた。
そして屈伸運動を1回したら とてつもない痛みと重みが襲ってきた。

ふくらはぎが痙攣をおこして 肉離れを起こしそうな感覚


「うわぁ もう限界きてる サブ4なんてこれじゃ無理だな。。。」

「それなら せっかく京都まで走りにきたのだから 残りの距離を楽しまくては勿体ないな」


・・・と 割り切ることができた。


あれだけ 沿道の応援が辛く 沿道と反対側を走っていたのがウソになり

ハイッタッチして「ありがとう!」って応えるようになった。


1キロ走るごとに看板がでてくるので 看板の前ごとに 屈伸を1~2回する

その度に 蓄積した疲労が襲ってきて痙攣と痛みがくる。

苦痛でしかたなく 思わず棄権したくなってくる。


ボランティアの人も心配してくれた

頑張れって声をかけてくれた

「うん 痛いけど頑張る! 最後まで走るよ!」



また次の看板で屈伸したら また痛みが走る。

「えてきちさん がんばれ~!」

「えてきちさん ナイスラン!」

「えてきち ガンバレ!」

すごい!名前で呼んでくれてる!元気を与えてくれる!


「もうしんどい。はやくゴールがきてほしいわ」

そしてハイタッチ。笑いながら本心でこたえた。


多分、自分の中でこの残りの5キロの距離が

タイムが遅くても 自分の中でベストを出していたんだと思える。




41キロを越えて 残りは ビクトリーロードというやつだったのか

落ちていたペースも自然とあがったと思える。

ゴールの瞬間は うれしかった



でも

スプリットタイム  4時間4分13秒
ネットタイム    4時間1分13秒


わずかながら 達成できず である

なんでわずかなのか・・・ と考えると 色々あり 悔しいのである





ゴール後は市長が出迎えてくれて お礼をいって握手をした。

ほんまありがとうございました。


ボランティアの方にタオルをかけてくれ メダルをかけてくれた。

フードやドリンク そして応援もたくさんいただいた。

ホンマありがとうございました。



その後は ゴールしてから 足がひきつけをおこし 更衣室まで歩いて着替えるまで ハーフの距離を走る時間がかかりました



また 次の冬に フルマラソンに挑戦したいと考えてます。