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竹内俊吉は1900(明治33)年、西津軽郡出精村(現つがる市)に生まれました。向陽尋常高等小学校高等科を卒業後、上京と帰郷を繰り返しますが、同じ頃「文章倶楽部」等の文芸誌に短歌や俳句の投稿を行っています。1919(大正8)年には、五所川原で開かれた県短歌大会に出席し、名だたる歌人を抑えて天位を獲得しました。
1925(大正14)年の夏、東奥日報社に入社。この時期、雑誌「黎明」に小説を発表しています。1929(昭和4)年から日曜特集版として新設された「サンデー東奥」の編集に従事。同年冬には県内の文人・結社に呼びかけ総合文芸誌「座標」の創刊を実現する等、本県の文化運動の牽引者として活躍しました。「東奥日報」紙上で、連載小説「海峡」を発表したのは1932(昭和7)年のことです。
県議会議員、衆議院議員等を経て1963(昭和38)年から4期16年にわたり青森県知事を務め、県政の発展に尽力する一方、公務の合間には書画を嗜み、俳誌「春燈」への投句を継続する等、文化に親しむ姿勢を崩すことはありませんでした。
本展は、竹内俊吉の生誕110年という節目の年にあたり、その生涯と文学活動の業績を振り返るものです。
(県近代文学館ホームページより)
すごい人です。間違いなく戦後の青森県を近代化して、文化度を高めた人物です。竹内さんの影響を受けた方々は今も多数おります。棟方志功をいち早く認めたのも竹内さんです。小説はもちろんですが、短歌も画もすばらしいです。
「君子重言行」※菊の花の色紙
平成22年10月9日(土)~平成22年11月21日(日)
青森県近代文学館 企画展示室
〒030-0184 青森市荒川字藤戸119-7
入場無料
開館時間/午前9時~午後5時
休館日/10月28日(木)
主催/青森県近代文学館