今日も奇跡的に、はじまります🤗
一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩わん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。太宰治の名言✍️
激動過ぎる……。鎌倉での心中でふたりとも死んでしまっていたら、いろいろな作品が残されていないということも、なんとも数奇な運命だなと思う。
「人間失格」という作品は、このプロフィールがすべてである、といっても過言ではないほどだ。自伝的な作品であり、遺書のようなものだと言われるのも納得させられる内容だった。
自分自身はとても弱く、非力でなにも成すべきこともなく、ただ道化を演じているだけ。まわりに流されながらも、嘘で塗り固め、身動きが取れなくなってしまう。自分自身で「人間として失格」だと烙印を押さなくてはいけないほどの喪失感。
すっと心に入ってくる内容か、といわれると難しい部分もある。けれど、「わたしは、生きていていいのだろうか? 自分の生き方は、これで良いのだろうか?」と、読み終えたあともじっくり考えてしまうものだった。