e411y(回顧録)

e411yの旅でのことを書き残しておきたいと思います。

旧杉山家住宅

2011年07月13日 | 建築物
富田林八人衆の筆頭年寄で、「わたや」と号する。 約450年前、富田林寺内町の造営から関わり、当初は木綿問屋を営み、その後、江戸時代中期に酒造業を始めて、大いに栄えて河内酒造業の肝いり役を務めた大商家。
明治中期に酒税(造石税)導入や灘・伏見などの大規模生産地との競争力不足などが理由で酒造業を廃業した。
明治の明星派女流歌人・石上露子(いそのかみつゆこ、本名は杉田孝、明治15年~昭和34年)の生家でもある。
当時の所有者が不動産屋に土地・建物の売却を検討した為、富田林市が貴重な文化財保護のために昭和58年6月166百万円で買取。その後工費230百万円、工期2年半を要して解体修理が行われた。解体修理の際には土間部分の母屋建物全解体、母屋座敷部分は半解体された。
南河内の代表的な農家風建築様式として、昭和58年10月26日に国の重要文化財に指定された。現在、富田林市が所有・管理を行いながら、昭和62年から一般公開されている。富田林寺内町の中で建物内部を一般公開しているのは、この旧杉山家住宅と勝間家住宅の二軒のみである。