橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

火鉢カフェ告知シリーズ6 能勢菊炭がカフェに特別出演!

2010-12-24 09:11:54 | 出島DEJIMAプロジェクト

炭火を楽しむ「一日火鉢カフェ」

日時:12月26日(日)AM10:00~PM7:00

場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック

 

料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー


一日火鉢カフェで火鉢に使う炭は、基本的に内子町石畳のくぬぎ炭ですが、特別出演として、大阪府能勢郡の「能勢菊炭」も登場します。今回、この能勢菊炭を焼いている「能勢さとやま創造館」さんが、「第一回火鉢カフェ」開催を祝って以下の商品をプレゼントしてくださいました。

 

かの千利休も使っていたといわれる「池田炭」の元炭となる能勢菊炭。

その中でも最高級の茶の湯炭です。

茶道の炭手前の一手前分の道具炭です。菊のような模様が美しい!

茶道のみならず、インテリアとして飾ってもいい感じ。

 

これはさすがに火鉢で使うのはもったいないので、火鉢カフェ開催中展示しておきます。

興味のある方は、パンフレットも置いておきますので、「能勢さとやま創造館」さんに

お問い合わせください。

 

そのほか、今回こんなものもいただきました。

これは能勢菊炭の火鉢用の炭です。火鉢用でもきれいですね。

 

これは、内子の炭といっしょに、火鉢で使えるように置いておきますが、数が少ないので、「能勢菊炭」の炭火を楽しみたい方は、お早めにおいで下さったほうがいいかもしれません。

 

これは、能勢さとやま創造館さんが、能登の珪藻土七輪の老舗メーカーに特注している卓上七輪「けんけらコンロ」です。「けんけらコンロ」というラベルはこの裏側にあるんです。すいません。裏側で写真撮っちゃいました。

イソライトというのは、珪藻土を焼き固めたものということらしいです。奥能登の珪藻土は軽くて質が高いことで有名です。このコンロ、火鉢カフェの珈琲の焙煎に使おうと思います。

 

以下は、この「けんけらコンロ」用の「けんけら炭」。菊炭を焼く時に一緒に出る枝炭です。

コンロで火をつけると、いい音がするんだそうです。私もまだ試してないのですが、火鉢カフェまでに試す時間あるかなあ・・・。カフェで実際火を着けて音を聞いてみて下さい。

 

火は着けなかったけど、炭同士をぶつけて音を出してみました。備長炭などの固く焼いた白炭はぶつけるとカーンといい音がしますが、黒炭は柔らかいからガサガサいうだけです。しかし、このけんけら炭(枝炭)は、白炭の音とは違うものの、なんとなくいい音がしました。iphoneで撮ったので聞いてみて下さい。

 

名まえの「けんけら」という音に似てますね。たしかに火をつけるといい音がしそうです。「けんけら」って福井にそういう名まえの焼き菓子がありますが、それと関係あるんだろうか?今度ちゃんと取材しときます。


火をつけた時の音は、カフェまでとっときます。おいでになって試してみて下さい。この炭も写真の量しかないのでお早めに。


プレゼントの中にはこんなものも。炭の石鹸です。炭の細かい粒子のおかげで、毛穴の中の汚れまできれいにとれるそうです。

 

というわけで、火鉢カフェまであと2日です!

 

<能勢菊炭の問い合わせ>

能勢さとやま創造館(商品についてはこちら)

http://www.satoyama-co.jp/

商品の問い合わせ:072-737-1902(受付9時~17時)

 

日本の美 能勢菊炭

http://kikusumi.com/


火鉢カフェ告知シリーズ5 道後温泉に行きたくなる『復刻湯かご』パート2

2010-12-24 02:01:40 | 出島DEJIMAプロジェクト
>>パート1からの続きです

竹細工・倉橋商店を訪ねる~高2の弟子・光田くん

訪ねると、倉橋さんと弟子の高校生君が、一緒に作業されていました。

            

 伝統工芸師・倉橋澄夫さんと弟子の光田大和(ひろかず)くん高校2年生

私の持っているカメラではブレてしまうくらい作業の手が速い!

そこでビデオで撮影しました。

 

ここをクリックして下さいYOUTUBEに飛びます

 

現在、高校2年生の光田くんは、1年生の時に倉橋さんに弟子入りしました。ものすごく上達も早く、見込みがあると師匠の倉橋さんは太鼓判を押しています。その光田くんがビデオの中で作っているのが、まさに道後の湯かごです。編む手さばきに感心していたら、「編むのはまだ簡単な方なんです。」と光田くん。では何が難しいのか?「竹を”ひご”に裂くのが難しいんです。」


倉橋さんのところでは、竹を切りに行くところから自分でやります。

切って来た竹:真竹、黒竹など竹にもいろんな種類があります

 

切って来た竹は、作る物に応じた太さの竹ひごに裂いていきますが、このひごを同じ太さに裂くのがとても難しい作業なんです。湯かごの場合は3mmくらいの太さでしょうか。ものによっては、1mmくらいの太さの竹ひごで編んである竹籠もあります。必要な本数の竹ひごをいちいち測りながら作業するなんてできないので、もうこれは裂く時の感覚を身体で憶えるしかない。

光田くんは、「僕はまだまだその感覚が身に付いていないんです」と更なる修行の必要性を語っていました。たしかに、竹を裂くという作業、もしも私なんかがやったなら、いろんな太さになっちゃって、何本竹を無駄にすることか。考えるだに恐ろしい。しかし、技術の高さ云々よりも、高校2年生がそこまでちゃんと考えていることに感動しました。

ちゃんとしてるわ。どうりで清々しい湯かごが作れるわけだ・・・。 

ただ、この復刻湯かご、倉橋商店でしか作っていない。つまり、現在のところ、倉橋さんと光田くんしか作り手がいないので、あまりたくさんは作れません。倉橋商店ではほかの品物も作っていますから、湯かごだけにもかかれない。これはほんの一例ですが、例えば、こんなものを作っています。


来年の干支のうさぎです。           右は蟻ん子

 

光田くんも、修行中の今はなるべくいろんな種類のものに挑戦したいとのことなので、おのずと復刻湯かごの生産量は限られます。というわけで限定数しか作れないということですが、どうしても欲しい!と思われた方は倉橋商店もしくは愛媛県の物産を集めた「えひめイズム」にも置いてあるので問い合わせてみてください。

 

実物は、来たる12月26日(日)の一日火鉢カフェに登場しますので

一度是非ご覧になって見て下さい。

 

<問い合わせ>

倉橋商店(東温市)TEL 089-966-3871

 

えひめイズム(松山市)

  URL  http://ehime-esm.jp/

 Tel.089-993-7557  Fax.089-993-7567


火鉢カフェ告知シリーズ5 道後温泉に行きたくなる『復刻湯かご』パート1

2010-12-24 01:48:56 | 出島DEJIMAプロジェクト

 

出島プロジェクトの年忘れ企画

炭火を楽しむ「一日火鉢カフェ」

日時:12月26日(日)AM10:00~PM7:00

場所:根津藍染め長屋澤田さん宅 「アクセス」はここをクリック

料金:500円(炭チャージとして)抹茶、ほうじ茶はフリー

 

一日火鉢カフェと同時開催される「ミニえひめ物産展」。

原木椎茸や干物、地酒など、火鉢で焙って楽しむ食の部分が中心ですが、少しだけ工芸品も展示します。

 

私が個人的に気に入って、これは紹介したい!と思った商品を展示、

または道具として火鉢カフェで使用しながら紹介します。

 

その一つがこの竹で作られた道後温泉の「湯かご」です。


火鉢カフェの開催場所である澤田さんちの長屋の軒先のねむの木にぶら下げて撮影しました。

 

道後温泉の復刻湯かご

道後温泉は、宿の内湯の温泉もありますが、なんといっても外湯である道後温泉

本館の湯に入って、お座敷で休憩というのが定番です。  *これは5月の写真です

写真の中の人たちが持っているのが湯かごです(ピンが甘くてすいません)。

宿泊客は浴衣姿でこうした竹の湯かごにタオルや石鹸を入れて、

宿から本館まで移動するのです。

でも、一番上の写真のかごとはちょっとデザインが違いますよね。

実は、観光客の皆さんがぶら下げている最近の湯かごは、そのほとんどが中国製だそうです。デザインもこの写真みたいな、太めの竹ヒゴを隙間無く縦横に単純に編んであるだけ。これはこれでかわいいと思いますが、やはり、最初に紹介した湯かごを見てしまった上で、どっちが欲しいかと言われたら、やはりこっちですよねえ。

こちらの湯かごは、道後温泉のある松山のお隣、

東温市の竹細工の伝統工芸師・倉橋澄夫さんが、

家に残っていた大正時代の湯かごを元に復刻したレトロデザインです。

 

多分、明治の終わりくらいにもあったでしょうから、あの夏目漱石や正岡子規も、

こんな湯かごをぶら下げて道後温泉に通っていたかもしれません。

 

 

写真一番左の小さいのが、復刻した大正時代のモデルのもともとのサイズで、

「真籠(まかご)」といいます。

あとの二つは、入れるものが多くなった現代のスタイルに合わせて新しく作ったものだそうで、女性の方が持ち運ぶ物が多いので、一番大きいのが「女籠(めかご)」真ん中のを「男籠(おかご)」としました。

 

口のすぐ下がちょっと膨れているところとか、適度なすき間が涼しげで、浴衣姿によく合います。これだけ大きさのバリエーションがあれば、湯かごとしての用途だけでなく、台所において人参や牛蒡や椎茸などの野菜を入れたり、花かごとして使ったり、ぐい呑み入れにしてもいいし、いろいろ使えそうです。

 

私もこの湯かご下げて道後温泉入りに行きたい!一個欲しい!

自分が欲しいと思う物は他の人にも教えたくなるのが人情。

そこで、火鉢カフェに持ってこよう!と決めたのでした。

 

それに、この復刻湯かご、なんとなんと、高校2年生の男の子が弟子入りして

倉橋さんと一緒に作っているんだそうで、週末には修行に来るという。

というわけで、とある12月の土曜日に東温市の倉橋商店に伺いました。

 

>>パート2「竹細工・倉橋商店を訪ねる」に続く