小豆ばばあ (原題:小豆老女)
2024.3
元飯田町もちの木坂下の下間部伊左衛門(しもまべいざえもん)と言う者の家にて、夜更けに及んで、玄関先にて、小豆を洗う音が何時もしていた。
しかし、人がそこに近づく音がすると、音が止まる。
その場所に行って見ても、特に異常はなかった。
その音によって、こう名付けられた。
(このことは、入谷の田んぼにも昔はあったそうである。加藤出雲守(いづものかみ)殿の下屋敷の前の小さな橋を小豆橋と言う。
「江戸塵拾」
小豆ばばあ (原題:小豆老女)
2024.3
元飯田町もちの木坂下の下間部伊左衛門(しもまべいざえもん)と言う者の家にて、夜更けに及んで、玄関先にて、小豆を洗う音が何時もしていた。
しかし、人がそこに近づく音がすると、音が止まる。
その場所に行って見ても、特に異常はなかった。
その音によって、こう名付けられた。
(このことは、入谷の田んぼにも昔はあったそうである。加藤出雲守(いづものかみ)殿の下屋敷の前の小さな橋を小豆橋と言う。
「江戸塵拾」