コンビニにも定義はいろいろあるので一概には言えないがほぼ今の形でスタートしたのは1970年代のことだ。
以来約半世紀、コンビニ業界は一貫して成長し続けてきた。
何と言っても取り扱いサービスの拡充が尋常ではない。
思いつくだけでも公共料金の収納代行、銀行ATM設置、コピーFAX機設置、宅配便の取次などがあり地域によっては住民票など行政サービスまで拡大しているところもある。
むろん販売商品だって負けてはいない。
酒類や医薬品(処方薬を除く)などの商品ラインアップ拡充もさることながら店内調理商品、例えばおでんや揚げ物、100円コーヒーなどが印象に残っている。
節分の定番になった恵方巻もコンビニが生み出したヒット商品と言っていいのではないか。
その結果としてコンビニが百貨店の売り上げを凌駕したことはまさに象徴的な出来事だった。
ところが、ところが、ここにきてコンビニの(既存店)売上がわずかながら減少に転じるようになった。
背景にはコンビニ店舗の飽和化、労働力不足、働き方改革のあり方、24時間営業の是非論がある。
前述したようにコンビニは過去半世紀にわたって成長し続けてきたのだがどうやらその限界が見えてきた。
まさにこの世は諸行無常、盛者必衰はこの世の倣いなんだということを思い知った次第だった。