帝国ホテルが旗艦・帝国ホテル東京の建て替えを発表した。
その投資金額が2500億円、直近の売上高の5年分と聞いて驚いた。
筆者が育った製造業とは業態が異なるのでそのまま比較はできないがザックリ言えば原価ゼロで営業を続けても投下資本の回収に5年掛かる、原価率50%であればその2倍、原価率90%であればその10倍掛かるということになるのだろう。
さらにもう一つ考えなければならないことにコロナ禍の影響がいつまで残るのか、がある。
コロナ対策専門家によれば「終息までまだ数年かかる」という見方もあるようだからホテルの基本営業指標である稼働率もなかなか見通しが難しい。
という訳で今回の意思決定は相当重大なものだったに違いない。
かといって先送りすればいいというものでもない。
ライバルのホテルオークラも建替えた、新たに外資系高級ホテルも上陸してくる、・・・これで日比谷一帯も大きく変わるかもしれない。
現在のホテルがなくなるのも寂しいがどんなホテルに生まれ変わるのか、が楽しみでもある。
そして経営者にとって「大きな意思決定はするもしないのもリスクが一杯」である。