私立校・中高一貫校生専門アルファ
私立校・中高一貫校生専門アルファのブログ。講習のお知らせや日頃の勉強について、基本的に毎日書いています。






昨今、分からないのレベルと考える方向性が、
学校教育で習うものと異なる子供達が増えてきているように
思えます。


分からないのレベルとは、ルールや公式、言ってることが
分からないから、何でそのルールになったのか、
なぜそのルールを使わないといけないのか、という、
根本的な、哲学的な『分からない』を言い始める方が
多くなってきているうように思えます。


物事を深く考えることに関しては、そういったレベルの
分からないから考え始めて、自分なりの理論や理屈、
さらには今までの世界にはない新しい概念、法則などを
見つけるのに正しい思考法なのかもしれません。


しかし、これを学校の教育、特に主要科目など、
決まったルールにおいて、次々と覚えて
いかなければならないことが増えていくと、
もう時間的に『間に合わなく』なっていきます。


わかりやすい例を挙げましょう。


おそらく、多くの方はもう忘れていることでしょうが、
誰もが必ず、中学数学の正負の数において、
『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になる
という衝撃的な出会いをしています。


その時は、へぇ~そうなんだ程度にしか思っていなかったかも
しれませんが、これは小学校時代までには全く概念の無いことであり、
本来であれば『-』の概念そのものも初めて見る衝撃となるはずですが、
『-』の概念に関しては、温度やゲームなどにおいて見ていて、
何となくすんなりと受け入れられたことでしょう。


しかし、『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になるという概念は、
早々受け入れられないことでしょう。


なぜ『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になるのでしょうか。


多くの方はそういう『ルール』だからと納得されていませんか。


私もその認識です。


その程度の認識で、『ソレ』をそう思い込むことによって、
多くの問題を解いていくことが、勉強、正確には『学校の勉強』、
さらには『受験するための勉強』として『勉強』してきたと
思います。


しかし、昨今、わからないのレベルが根本的な、哲学的な
『分からない』を言い始める方は、こう考えているように
見えます。


なぜそういうルールにしたのか? 誰が決めたのか?

別のルールでは駄目なのか? 別の記号じゃダメなのか?


などなど。


なぜそういうルールにしたのか? 誰が決めたのか?ぐらいまでの
分からないであれば、興味をもって、調べれば、答えに
行きつくかもしれませんが、
別のルールでは駄目なのか? 別の記号じゃダメなのか?までの
分からないを言い始めて、考える方向性を間違えると、
この『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になるのが
分からない=理解できない、それを覚えたくない、使いたくないと
なっているように思えます。


こうなってくると、学校・教育機関での勉強は苦痛になることでしょう。


こういった思考をすることが、天才・創造を生み出す
『考える教育』なのかもしれませんが、現状の日本の
ほとんどの教育機関において、仮にその考え方で、
自分なり、自分的な答えをいくら導き出そうとも、
評価されることはないでしょう。


なぜなら、それをテストすること、さらには審査し、
評価を付けることが出来ないから。


そのことを裏付ける一つとして、よくあるのが、
他の人が読めないような『字』で書いて、
テストで×とされることです。


極論で言ってしまえば、もしかしたら、
そういった思考、考え方をする人が
『新しく考えた言語体系の字』で、
本人からすれば、『答え』を書いているのに、
それを審査する側がわからないから、
×とするのはおかしいと言うことができます。


ほとんど屁理屈であることは百も承知ですが、
『分からないのレベル』が異なる方にとっては、
そう訴えているのに、現状の学校・教育機関では、
社会では、それが認められていない、審査できないと
なっていることを表しています。


そうなると、単に考える教育というのは、非常に危険性を
帯びるものとなります。


昔のように詰込み型でステレオタイプのように、
ただルール、公式を覚えろなどと言うつもりはありませんが、
ある一定のルールに則り、『問題』に対して『答え』を
出さなければならない、学校の勉強、テストにおいては、
『考える教育』は評価されにくいのが現状だと思います。


主要科目以外のことや小論文などにおいて、そういった試みが
行われているかもしれませんが、審査・評価する側・システムが
整っていない限り、不透明な部分を多く残してしまうと思われます。


考えることが出来るのは基礎知識、基礎学力の土台の上に、
最新の知識を取り入れ、さらには個性豊かな発想があって、
成り立つものだと思います。


それらを飛ばして、『ただ考えろ』という教育によって、
弊害が出始めてきているように思えてきます。


このまま、分からないのレベルと考える方向性が、
学校教育で習うものと異なる子供達が増えてくると、
私立校・中高一貫校といえど、学力格差を止めることは
難しくなっていくと思われます。


自分が、お子さんが、そうなっている傾向があるのであれば、
一度見直されることをオススメします。



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
  ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓
  ┃通┃┃塾┃┃生┃┃募┃┃集┃┃中┃
  ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛


立教専門塾池袋栄冠ゼミ


公立・私学中高一貫校生専門塾アルファ


自習空間シリウス(時間制自習室)


【住所】
東京都豊島区西池袋5-8-9
藤和池袋コープ2F(地図


【TEL・FAX】
03-6912-7063



【PR】■□■□■□■□■□■□■□■□

 私立校・中高一貫校生の夏休みに考える
 勉強の仕方を電子書籍で提案!
 試し読み・ご購入は以下のサイトで
 ご確認下さい。
















□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする


« 1学期の結果... 記事一覧画像一覧読者一覧フォトチャンネル一覧 学校・先生に... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。