栄冠ゼミ (著)、220円(税込) 私立校・中高一貫校生の夏休み(7月)の勉強の仕方を紹介
昨今、分からないのレベルと考える方向性が、
学校教育で習うものと異なる子供達が増えてきているように
思えます。
分からないのレベルとは、ルールや公式、言ってることが
分からないから、何でそのルールになったのか、
なぜそのルールを使わないといけないのか、という、
根本的な、哲学的な『分からない』を言い始める方が
多くなってきているうように思えます。
物事を深く考えることに関しては、そういったレベルの
分からないから考え始めて、自分なりの理論や理屈、
さらには今までの世界にはない新しい概念、法則などを
見つけるのに正しい思考法なのかもしれません。
しかし、これを学校の教育、特に主要科目など、
決まったルールにおいて、次々と覚えて
いかなければならないことが増えていくと、
もう時間的に『間に合わなく』なっていきます。
わかりやすい例を挙げましょう。
おそらく、多くの方はもう忘れていることでしょうが、
誰もが必ず、中学数学の正負の数において、
『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になる
という衝撃的な出会いをしています。
その時は、へぇ~そうなんだ程度にしか思っていなかったかも
しれませんが、これは小学校時代までには全く概念の無いことであり、
本来であれば『-』の概念そのものも初めて見る衝撃となるはずですが、
『-』の概念に関しては、温度やゲームなどにおいて見ていて、
何となくすんなりと受け入れられたことでしょう。
しかし、『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になるという概念は、
早々受け入れられないことでしょう。
なぜ『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になるのでしょうか。
多くの方はそういう『ルール』だからと納得されていませんか。
私もその認識です。
その程度の認識で、『ソレ』をそう思い込むことによって、
多くの問題を解いていくことが、勉強、正確には『学校の勉強』、
さらには『受験するための勉強』として『勉強』してきたと
思います。
しかし、昨今、わからないのレベルが根本的な、哲学的な
『分からない』を言い始める方は、こう考えているように
見えます。
なぜそういうルールにしたのか? 誰が決めたのか?
別のルールでは駄目なのか? 別の記号じゃダメなのか?
などなど。
なぜそういうルールにしたのか? 誰が決めたのか?ぐらいまでの
分からないであれば、興味をもって、調べれば、答えに
行きつくかもしれませんが、
別のルールでは駄目なのか? 別の記号じゃダメなのか?までの
分からないを言い始めて、考える方向性を間違えると、
この『-』と『-』を掛ける、乗算すると『+』になるのが
分からない=理解できない、それを覚えたくない、使いたくないと
なっているように思えます。
こうなってくると、学校・教育機関での勉強は苦痛になることでしょう。
こういった思考をすることが、天才・創造を生み出す
『考える教育』なのかもしれませんが、現状の日本の
ほとんどの教育機関において、仮にその考え方で、
自分なり、自分的な答えをいくら導き出そうとも、
評価されることはないでしょう。
なぜなら、それをテストすること、さらには審査し、
評価を付けることが出来ないから。
そのことを裏付ける一つとして、よくあるのが、
他の人が読めないような『字』で書いて、
テストで×とされることです。
極論で言ってしまえば、もしかしたら、
そういった思考、考え方をする人が
『新しく考えた言語体系の字』で、
本人からすれば、『答え』を書いているのに、
それを審査する側がわからないから、
×とするのはおかしいと言うことができます。
ほとんど屁理屈であることは百も承知ですが、
『分からないのレベル』が異なる方にとっては、
そう訴えているのに、現状の学校・教育機関では、
社会では、それが認められていない、審査できないと
なっていることを表しています。
そうなると、単に考える教育というのは、非常に危険性を
帯びるものとなります。
昔のように詰込み型でステレオタイプのように、
ただルール、公式を覚えろなどと言うつもりはありませんが、
ある一定のルールに則り、『問題』に対して『答え』を
出さなければならない、学校の勉強、テストにおいては、
『考える教育』は評価されにくいのが現状だと思います。
主要科目以外のことや小論文などにおいて、そういった試みが
行われているかもしれませんが、審査・評価する側・システムが
整っていない限り、不透明な部分を多く残してしまうと思われます。
考えることが出来るのは基礎知識、基礎学力の土台の上に、
最新の知識を取り入れ、さらには個性豊かな発想があって、
成り立つものだと思います。
それらを飛ばして、『ただ考えろ』という教育によって、
弊害が出始めてきているように思えてきます。
このまま、分からないのレベルと考える方向性が、
学校教育で習うものと異なる子供達が増えてくると、
私立校・中高一貫校といえど、学力格差を止めることは
難しくなっていくと思われます。
自分が、お子さんが、そうなっている傾向があるのであれば、
一度見直されることをオススメします。
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