演芸見ブんログ

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08/01/29 第34回芸能花伝舎落語会『芸協花伝舎新春寄席』

2008-01-29 | 芸協見ブんログ
※芸名の後の数字は、今年高座を見た回数です。

春風亭昇吉②…『子ほめ』

桂夏丸②…『宗論』

桂右團治②…『粗忽長屋』

桂南なん④…『田能久』
(桂小南治休演)

《お仲入り》

新山真理④…「漫談」

三遊亭遊之介⑤…『湯屋番』


今年最初の「花伝舎寄席」に真理さんが出演されるので行って来ました。
芸能花伝舎は「芸協らくごまつり」以来ですが、陽も落ちたグラウンドを見ると、この場所であの賑やかなイベントをやったのが嘘か幻のような静寂さでした。

入口で配られた当日のプログラムを見ると、小南治師匠の所が南なん師匠になっており、その時点で私のテンションは30%くらい
ちょっとヘコんだ気分で開演を待ちました。

最初は昇吉さん。いつものように元気な高座なのですが、最前列の真ん中で見ると目が赤いのが気になりました。
寝不足なのかな?疲れているのかな?等と考えているうちに、教室内の空調が温かめに設定されているので昇吉さんの額からはポタポタと汗が滴り落ちてきました。
その汗が着物だけでなく、高座の緋毛氈にも落ちるのが気になってしまいました。

続いて夏丸さん。陰陽のマクラから「宗論」に入りましたが、遊雀師匠や可龍さんの怪しげな幸太郎(孝太郎?光太郎?)を聴いているので、どうしてもおとなしく感じてしまいました。
夏丸さんは噺は上手いし起用なので好きな噺家さんなんですが、もっと若さを前面に出しても弾けてもいいんじゃないかな?

右團治師匠は冒頭「この後に出る真理先生に次いで、私は2番目のキレイドコロ…」
この「粗忽長屋」も好きな噺の一つですが、八五郎がもうちょっとスピード感のあるおっちょこちょいだったらなぁと思いました。

南なん師匠は風邪をひいてノドをやられたとかで、マクラも振らずに噺に入っていきました。
で、ナント「田能村の久兵衛」・・・『田能久』じゃないですか!
もちろん聴くのは初めてで、南なん師匠もノドの具合が悪いのにも係わらず熱演!
楽しい噺を聴かせていただきました。
最初にテンションを下げてしまった自分に恥じ入るばかりです

5分という短いお仲入りの後に真理さんが登場!
まずは小南治師匠がお休みの理由から。
階段から落ちて顎の骨を折ってしまったようで、明日プレートを入れるために手術をするそうです。
顎の骨折ですから、喋れない上に食事は流動食だとか。
小南治師匠の一日も早い復帰を願わずには居られません。
で、真理さんの高座は、
「どうしたらテレビに出て売れる芸人になれるか?」
「テレビに出ている芸人の、売れる理由」
という新ネタ(?)から入りましたが、ちょっとココでは書けません
その後は楽屋の介護のネタで、真理さんの魅力を15分タップリ楽しませていただきました

遊之介師匠もノドをやられたのか、声がかすれていました。
どうも楽屋内は風邪が流行っているようですが、芸人の皆さんはくれぐれも用心していただきたいですね。
遊之介師匠の「湯屋番」は、若旦那の妄想と、それを見ている銭湯の客との“間”が絶妙でした!
一つの場面を増長して間延びしてしまうやり方が多い中、展開の変化が早くて面白い。
「湯屋番」を聴いてここまで笑ったのは記憶にないくらい、楽しませていただきました
コメント
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