演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/01/26 深夜寄席(芸協)

2008-01-26 | 深夜寄席見ブんログ
※芸名の後の数字は、今年高座を見た回数です。

三笑亭朝夢②…『時そば』

古今亭錦之輔…『影武者』

神田きらり③…『寛永三馬術 曲垣平九郎 誉れの梅花 愛宕山』

三笑亭月夢…『長命』


昨日半休にしたため、今日は一日仕事。そのためターゲットは「深夜寄席」のみ。
久しぶりに8時20分頃から並びましたが、私が一番に並ぶと続々と列が延びて行き、出演者の方も常に入場券を販売しているという状況でした。
開場するとアッという間に席が埋まり、1月の給料日直後の土曜日ということもあってか、場内には“プ~ン”という匂いも漂っていました

まずは朝夢さん。客席の雰囲気を和ませてから『時そば』へ。
朝夢さんらしく軽い感じの進め方で、クスグリが少々早口で聞き取りづらかったのは残念ですが、最初の男がそばを手繰る場面や間抜けな男がつゆを噴き出す仕草などで場内を沸かせていました。

錦之輔さんは「アタック25」のマクラから入りましたが、この方も真打間近ということで話に勢いを感じました。
『影武者』という創作落語は初めて聴きましたが、「影武者がいたらいいな」と思う所で時代錯誤な影武者が登場するという、突飛な展開が大ウケでした。

きらりさんは目にも鮮やかな水色の着物で、自ら釈台を運びながら登場!
思えば1年前のちょうど1月第4土曜日の「深夜寄席」で、切符の受け渡しの時にきらりさんの指が触れ、元気の良い高座姿(きらりさんの初深夜寄席でした)に惚れたのです
私が一番最初に好きになった芸協の女流がきらりさんですから、「あれから1年たったのか!」と感慨深いものがあります。
徳川2代将軍・秀忠公の御命日が1月28日で、まさにドンピシャのタイミングで「愛宕山」を聴くことができました。
1月の深夜寄席でおめでたい読み物をかけてくれたきらりさんに感謝です

月夢さんはおなじみの“家庭の事情”をマクラにした後、なんと『長命』に入りました。
大店である伊勢屋の養子が3人続けて亡くなる理由を説明するご隠居と、それを一向に理解できない八五郎。
八五郎が早死の理由を説明する場面では静かだった客席も、ご隠居の説明が進むにつれて笑いが起こり、しまいにはご隠居と同じような“じれったさ”を感じていたようでした。


今夜は4人の持ち味が良く出ていた深夜寄席でした