演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/01/14 本牧亭講談初席

2008-01-14 | 日本講談協会
※芸名の後の数字は、今年高座を見た回数です。

神田蘭…『秋色桜(前)』
※「宝井其角」「7歳」と聞いて、『秋色桜だ!』・・・ただ持ち時間が10分のため、後半の駕籠部分がなくてチト残念でしたが、お秋の出世の序というおめでたい読み物。

神田きらり…『寛政力士伝 谷風の情相撲』
※今年の初きらりさん。白い着物が眩しい
初場所も始まり、季節に合ったおめでたい読み物。
やっぱりきらりさんの声を聴くとホッとします

神田京子…『大名花屋』
※実家から帰ったばかりで“お国言葉”が抜け切らない京子さん。飯炊きの下男が実は由緒ある出の男で、奉公先の娘と結ばれるおめでたい読み物。

神田昌味…『正直車夫 出世物語』
※今日、本牧亭に来たのは、きらりさんも然ることながら、まだ拝見したことがない昌味先生の講釈を聴きたかったから!
ハキハキした口調で聴きやすくて面白い。ドンドン引き込まれて行きました。実直な車夫と現実的な女房のやり取りが可笑しく、それでいておめでたい読み物。

神田愛山…『茶会の合作』
※貧乏な葛飾北斎と、それを助けるべく合作を画策する谷文晁の心温まるおめでたい読み物。

《お仲入り》

神田鯉風…『細川の茶碗屋敷』
※「青井戸の茶碗」を巡って細川越中守の家臣・田中宇兵衛と、阿弥陀像を売りに出した川村惣左衛門の騒動を鯉風先生が熱演。
この川村という男は松平安芸守の家臣から浪人に身を落としていたもの、これを機に再び松平安芸守に登用されるという、おめでたい読み物。
(落語の「井戸の茶碗」とは多少設定が変わっていますが、元は講談種だったそうです)

神田紫②…『山内一豊伝 出世の馬揃い』
※今年2度目の紫先生。寄席の高座では時間の都合上、一豊が登場する所で終わってしまいますが、今日は一豊が出世するまでタップリのおめでたい読み物。


新春らしく全ておめでたい読み物という本牧亭の初席。
聴き終わった後も清々しさが残りました。
面白かったのは、神田Y司先生の部屋の汚さを出て来る先生が口々に話題にしていたこと。
愛山先生が「『掃除したら床が見えた』と感激して写メを見せられた」と言っていましたが、独り者(?)の40男の部屋なんてそんなモンですよ。ちなみに私は陽・・・Y司先生派です

初見の昌味先生は期待していた以上に楽しい先生。
これからもっともっと聴いたみたいと思った一席でした

昨年10月末に、松鯉先生に4番弟子(3代目山陽先生・山吹先生を除く)として入門志願した男性は現在「空板」として頑張っています。
芸名は『神田松之丞』(かんだまつのじょう)に決まったそうですが、芸協には所属しないようです。
コメント
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