1107(いいおんな)委員会
『落語で江戸がえり』~いい男といい女のための落語会(神田きらりさんのブログより)
古今亭志ん坊…『手紙無筆』
春風亭一之輔…『あくび指南』
神田きらり…『寛政力士伝 谷風情相撲』
日本舞踊
《お仲入り》
神崎宣武先生(民俗学者・旅の文化研究所所長)…『江戸についての教養・雑学』
春風亭栄助…『古典の天使・新作の悪魔』
先週は丸々一週間、寄席に行く気が起こらず、ブログの更新も滞りご迷惑をおかけして申し訳ありません。
決して“厭きた”という訳ではないのですが・・・。
今週から気持ちも新たに更新を続けて行く所存ですが、今までのように頻繁に定席に通うということはありませんのでご容赦下さい。
さて、決して“いい男”ではない私にとって、ちょっと会のタイトルが気になる所ですが、きらりさんに一之輔さんが出演されるので、興味を持って「清澄白河」まで向かいました。
実は前売りの段階では値段がやや高めのため躊躇してしまい、当日券があるかどうかわからない状態のまま受付で聞くと「当日券もあります」というので一安心。
場内は男女比率2:8という、まさに「女だらけ」。しかも女性の9割が着物や浴衣という出で立ち。夏ですねぇ~。
最初に登場した志ん坊さんですが、初めて落語を聴くという女性が多いと見えてかなり苦戦。
落ち着いた高座姿は好感が持てるのですが、このような笑い処がわからない硬い雰囲気ではちょっと気の毒でした。
もう少し弾けても良かったのでしょうが、落語家さんにも個性がありますからね。
「場内割れんばかりの拍手で出迎えていただいて・・・。袖で聴いていて“本当に客はいるのか?”と思っていましたが・・・こんなにいるじゃないですか!」
一之輔さんのこの一言で一気に場内の硬さがほぐれました。
落語を聴くスタイルの指南から始まり、落語ブームや学校寄席で苦戦したマクラで引き込みます。
会のタイトルから“いい女”がらみで『あくび指南』へ。
実は私、何度か書きましたが、この噺が苦手で・・・。
最初も「ありゃぁ~、『あくび指南』だよ」と残念に思ったのものの、聴いているうちに“一之輔ワールド”に嵌ってしまいました。
『あくび指南』を面白いと感じたのは初めてかもしれません。
ただ「32、3の粋な年増」という表現は、江戸時代なら褒め言葉なんでしょうが、現代ではどう捉えられるんでしょうか?
会場には32、3歳の女性も多かったようですが・・・???
このような単発の落語会では“めくり”を、芸人さん自身が自分の分を持って行くそうで・・・。
当初は出演する芸人さんが「いい男といい女」だと思っていたというきらりさんは、「いい男といい女」のお客さんだと知ったショックで“めくり”を忘れてしまったとか!
神田きらりの“めくり”がないまま始まりました。
講談に出て来る「いい男といい女」は「谷風とひで(妻)」を置いて他にいないというきらりさん。
那須与一宗隆の流れを汲む日本一の名医である太田資広を父に持つ“ひで”。(やーね、アタシじゃないわよぉ…)
「父が日本一だから嫁ぐのも日本一の人に」と谷風の妻になった“ひで”の物語かと思いきや、おなじみの『情相撲』でした。
メリ・ハリに加え、ツッコミも抜群の切れがあり、クライマックスを迎える場面では何度も聴いている読み物ながら、背筋がゾクゾクしてしまいました!
日本舞踊は・・・ごめんなさい、踊った方も曲目もわかりません・・・。
お仲入りの後は神崎先生による『落語と江戸』についての楽しいお話。
時間が押していて短かったのは残念ですが、なぜ職人の八っつぁんや熊さんが遊んだりしながら生活ができていたのか?とか、江戸っ子が目指した“意気”(粋ではない)とは何か?とか“江戸時代のいい女”とは?といった内容の話を楽しく聞くことができました。
来月の真打昇進で春風亭百栄となる栄助さん。
人間のボケ(呆け)というマクラから、新作にするか古典にするか悩む姿をお見せしますということで、“古典のお使い姫”と“新作のデビル”が登場する大爆笑噺!
自慢と自虐がたっぷり(自虐が8割かな?)入った内容で、落語ファンはもちろん、初めて落語を聴く女性陣も笑いの渦に巻き込んでいました!
『落語で江戸がえり』~いい男といい女のための落語会(神田きらりさんのブログより)
古今亭志ん坊…『手紙無筆』
春風亭一之輔…『あくび指南』
神田きらり…『寛政力士伝 谷風情相撲』
日本舞踊
《お仲入り》
神崎宣武先生(民俗学者・旅の文化研究所所長)…『江戸についての教養・雑学』
春風亭栄助…『古典の天使・新作の悪魔』
先週は丸々一週間、寄席に行く気が起こらず、ブログの更新も滞りご迷惑をおかけして申し訳ありません。
決して“厭きた”という訳ではないのですが・・・。
今週から気持ちも新たに更新を続けて行く所存ですが、今までのように頻繁に定席に通うということはありませんのでご容赦下さい。
さて、決して“いい男”ではない私にとって、ちょっと会のタイトルが気になる所ですが、きらりさんに一之輔さんが出演されるので、興味を持って「清澄白河」まで向かいました。
実は前売りの段階では値段がやや高めのため躊躇してしまい、当日券があるかどうかわからない状態のまま受付で聞くと「当日券もあります」というので一安心。
場内は男女比率2:8という、まさに「女だらけ」。しかも女性の9割が着物や浴衣という出で立ち。夏ですねぇ~。
最初に登場した志ん坊さんですが、初めて落語を聴くという女性が多いと見えてかなり苦戦。
落ち着いた高座姿は好感が持てるのですが、このような笑い処がわからない硬い雰囲気ではちょっと気の毒でした。
もう少し弾けても良かったのでしょうが、落語家さんにも個性がありますからね。
「場内割れんばかりの拍手で出迎えていただいて・・・。袖で聴いていて“本当に客はいるのか?”と思っていましたが・・・こんなにいるじゃないですか!」
一之輔さんのこの一言で一気に場内の硬さがほぐれました。
落語を聴くスタイルの指南から始まり、落語ブームや学校寄席で苦戦したマクラで引き込みます。
会のタイトルから“いい女”がらみで『あくび指南』へ。
実は私、何度か書きましたが、この噺が苦手で・・・。
最初も「ありゃぁ~、『あくび指南』だよ」と残念に思ったのものの、聴いているうちに“一之輔ワールド”に嵌ってしまいました。
『あくび指南』を面白いと感じたのは初めてかもしれません。
ただ「32、3の粋な年増」という表現は、江戸時代なら褒め言葉なんでしょうが、現代ではどう捉えられるんでしょうか?
会場には32、3歳の女性も多かったようですが・・・???
このような単発の落語会では“めくり”を、芸人さん自身が自分の分を持って行くそうで・・・。
当初は出演する芸人さんが「いい男といい女」だと思っていたというきらりさんは、「いい男といい女」のお客さんだと知ったショックで“めくり”を忘れてしまったとか!
神田きらりの“めくり”がないまま始まりました。
講談に出て来る「いい男といい女」は「谷風とひで(妻)」を置いて他にいないというきらりさん。
那須与一宗隆の流れを汲む日本一の名医である太田資広を父に持つ“ひで”。(やーね、アタシじゃないわよぉ…)
「父が日本一だから嫁ぐのも日本一の人に」と谷風の妻になった“ひで”の物語かと思いきや、おなじみの『情相撲』でした。
メリ・ハリに加え、ツッコミも抜群の切れがあり、クライマックスを迎える場面では何度も聴いている読み物ながら、背筋がゾクゾクしてしまいました!
日本舞踊は・・・ごめんなさい、踊った方も曲目もわかりません・・・。
お仲入りの後は神崎先生による『落語と江戸』についての楽しいお話。
時間が押していて短かったのは残念ですが、なぜ職人の八っつぁんや熊さんが遊んだりしながら生活ができていたのか?とか、江戸っ子が目指した“意気”(粋ではない)とは何か?とか“江戸時代のいい女”とは?といった内容の話を楽しく聞くことができました。
来月の真打昇進で春風亭百栄となる栄助さん。
人間のボケ(呆け)というマクラから、新作にするか古典にするか悩む姿をお見せしますということで、“古典のお使い姫”と“新作のデビル”が登場する大爆笑噺!
自慢と自虐がたっぷり(自虐が8割かな?)入った内容で、落語ファンはもちろん、初めて落語を聴く女性陣も笑いの渦に巻き込んでいました!