演芸見ブんログ

寄席・野球観戦等に行った備忘録を残しています

08/08/16 池袋演芸場中席・夜の部

2008-08-16 | 芸協定席見ブんログ
神田松之丞…『寛永宮本武蔵伝 吉岡兼房斎』

神田きらり…『寛政力士伝 谷風情相撲』
(神田京子交替出演)

松旭斎小天華…「奇術」

春風亭柳之助…『粗忽の釘』

桂小南治…『悋気の独楽』

新山ひでや・やすこ…「漫才」

三遊亭笑遊…『無精床』

三遊亭左遊…『噺家の夢』(?)
(桂歌春昼夜交代)

《お仲入り》

桂平治…『代書屋』

昔昔亭桃太郎…『金満家族』

東京ボーイズ…「千の風になって~ラブユー東京~中ノ島ブルース」

神田紅…『四谷怪談 伊藤喜兵衛の死/博多夜船(踊り)』
(神田陽子・神田紫交替出演)


少し早めの夕立が降る中、何かに取り憑かれたように一心不乱に池袋演芸場に向かう男!
今席3日目です。

今日の前座さんは松之丞さん。
昨年10月19日の「第2回 講談 神田きらりの会」で聴いた『吉岡兼房斎(治太夫)』の読み物。
だいぶ余裕が出て来たようで、時間が来て高座を下りる時には
「ムダな熱演、申し訳ありませんでした!」
と、客席の笑いを誘いました。

上方の某師匠のように「ストーカー行為」で訴えられないことを祈りつつ聞く、4日連続の「チョンキナ節」できらりさん登場!
私を含めて3人から「待ってました!」の声が掛かりました。
松之丞⇒きらりという、ファンにとっては夢のような「松鯉門下競演」です。

今日も柳之助師匠と小南治師匠の古典を楽しみましたが、特に柳之助師匠は私が通う3日間とも違う演目。
「今日は何を聴かせてくれるのか?」という思いを持てる師匠です。

本来なら、
ひでや「オマエ、茨城生まれだよな?」
やすこ「んだ!」
ひでや「ニワトリが卵を・・・」
やすこ「んだ!」
というギャグで沸かす(?)お2人ですが、今日はやすこさん何を思ったか、
ひでや「オマエ、茨城生まれだよな?」
やすこ「そう」
これにはお父さんがビックリして、
「オマエ、漫才しろよ!」

笑遊師匠の「名人と言われる噺家とボロクソに言われる噺家の違い」が可笑しかった。
「アタシはいつもボロクソ。・・・ボロクソワーゲン」
ちなみに一昨日言っていた、“仲直りのホタテ”は1個50円だそうです。

左遊師匠の高座はロビーでのモニターから。
声が聞き取りにくかったのですが、おそらく『噺家の夢』だと思います。

やっと、やっと平治師匠の『代書屋』が聴けました!
昨年3月4日の場所も同じ池袋で、初めて平治師匠の『代書屋』を聴いた時の衝撃が忘れられず、以来いつも平治師匠の時は『代書屋』『代書屋』と念じていたんです。
やっと祈りが通じました。「天皇賞を取った“ひで”」が大好きです!

桃太郎師匠は満員の末廣亭からの移動。
「向こうで頑張ったから疲れちゃった!」とさやかさんが出る『金満家族』で沸かせました!

「ラブユー東京」の虹の説明の時、六郎先生が「二人入ってるね。赤の紅先生と紫先生」・・・ウマイ!
八郎先生の「じゃあ、陽子先生は?」には、
「全部をまとめてるんだよ!」・・・ウマイ…パート2!
でも、今の「日本講談協会」会長は紫先生ですよ!

いやぁー、先生の『四谷怪談』は凄かった。
昨年、『神田花すし寄席』では紫先生の凝った演出でしたが、今日の先生は先生の顔だけが照明に浮かび上がり、まさに背筋も凍るような恐ろしさ
さやかさんが来ていたら、きっと泣き出していたでしょうね。
ホントに怖かったんですから・・・