神田あっぷる…『竹千代と長四郎』
神田松之丞…『寛永宮本武蔵伝 熱湯風呂の大難(前)』
神田紅葉…『大つごもり』(樋口一葉・作)
神田茜…『あのころの夢』
神田京子…『爆裂お玉』
《お仲入り》
神田松鯉…『赤穂義士銘々伝 神崎の侘証文』
今日もまたどこに行こうか迷いましたが、松鯉先生の「義士伝(長講)」という文句に誘われました。
「長い時間を費やす講釈」だから「長講」。
では長い落語は何て言うんだろう???
あっぷるさんは徳川家光と松平伊豆守の幼少時の読み物。
この2人が後には「愛宕山」で丁々発止を繰り広げるわけですが、ご幼少の頃から信頼関係が築かれていたんですね。
ここに出て来る大久保彦左衛門もご存知の通りの好人物で、あっぷるさんのゆったりとした読み口が、心温まる内容を一層メルヘン的なものにしていました
松之丞さんは特大張り扇を用いて、「宮本武蔵伝」から武蔵が豊前小倉に出て佐々木岸柳に出会う“序”を読み始めたのですが、途中で同じ場面を繰り返し…。
「ネタ下ろしはダメですねぇ」と懐からメモを取り出して確認したりしましたが、時間の制約もあって内容変更
『熱湯風呂』の半ばまでになってしまいました
紅葉さんの『大つごもり』も時季に合った内容で結構でした!
茜先生はおなじみの“新作張り扇”を2種類ほど披露してから、『芝浜』をモチーフにしたという新作講談。
夫が当たった宝くじに大喜びする妻を見て、夫が「宝くじに当たったのは夢だ」という、本家とは逆に夫が事実を隠す内容になっている所が、いかにも茜先生らしい作り方。
ただ、夫が事実を告白するのが80歳になってからというのがちょっと飛躍しすぎじゃないか?と感じながらも、楽しい一席を聴かせていただきました
「私が“仲トリ”でいいのか?」と戸惑う京子さん。
お玉や振袖吉二が「七五調」で素性を明かす場面が京子さんらしいなぁと感じる高座でした。
「昔の12月14日は講釈師が本牧亭に集まったものだが、今はみんな“セコな金稼ぎ”に行って…。今日はここ(本牧亭)のおかみさんまでいない…」と冗談交じりに笑いながらボヤく松鯉先生。
時間がたっぷりあるので、昔話を交えながら客席を温めます。
途中で「~でさぁ…」と軽い口調になり、慌てて『ここ(本牧亭)は友達と雑談している気分になりますな』と“言い訳”をしていました
昔、名古屋の大洲演芸場に講釈師の偽者が出ていたそうで、その偽者の名前が当時大人気だった「一龍斎貞丈」師をもじって“一龍斎ていきょう”。
「今、貞山さんの娘さんが貞鏡として講釈師になってますが…」
おーっ、松鯉先生から貞鏡さんの名前が出るとは・・・
「義士伝」は12月14日だけに『討入り』を期待したのですが、残念ながら『神崎與五郎』の銘々伝。
それでも嫌われ者で威張り散らしていた丑五郎が、「討入り」の講釈を聞いて態度を急変させる場面は大好き!
松鯉先生の連日の長講を聴けて大満足です
神田松之丞…『寛永宮本武蔵伝 熱湯風呂の大難(前)』
神田紅葉…『大つごもり』(樋口一葉・作)
神田茜…『あのころの夢』
神田京子…『爆裂お玉』
《お仲入り》
神田松鯉…『赤穂義士銘々伝 神崎の侘証文』
今日もまたどこに行こうか迷いましたが、松鯉先生の「義士伝(長講)」という文句に誘われました。
「長い時間を費やす講釈」だから「長講」。
では長い落語は何て言うんだろう???
あっぷるさんは徳川家光と松平伊豆守の幼少時の読み物。
この2人が後には「愛宕山」で丁々発止を繰り広げるわけですが、ご幼少の頃から信頼関係が築かれていたんですね。
ここに出て来る大久保彦左衛門もご存知の通りの好人物で、あっぷるさんのゆったりとした読み口が、心温まる内容を一層メルヘン的なものにしていました
松之丞さんは特大張り扇を用いて、「宮本武蔵伝」から武蔵が豊前小倉に出て佐々木岸柳に出会う“序”を読み始めたのですが、途中で同じ場面を繰り返し…。
「ネタ下ろしはダメですねぇ」と懐からメモを取り出して確認したりしましたが、時間の制約もあって内容変更
『熱湯風呂』の半ばまでになってしまいました
紅葉さんの『大つごもり』も時季に合った内容で結構でした!
茜先生はおなじみの“新作張り扇”を2種類ほど披露してから、『芝浜』をモチーフにしたという新作講談。
夫が当たった宝くじに大喜びする妻を見て、夫が「宝くじに当たったのは夢だ」という、本家とは逆に夫が事実を隠す内容になっている所が、いかにも茜先生らしい作り方。
ただ、夫が事実を告白するのが80歳になってからというのがちょっと飛躍しすぎじゃないか?と感じながらも、楽しい一席を聴かせていただきました
「私が“仲トリ”でいいのか?」と戸惑う京子さん。
お玉や振袖吉二が「七五調」で素性を明かす場面が京子さんらしいなぁと感じる高座でした。
「昔の12月14日は講釈師が本牧亭に集まったものだが、今はみんな“セコな金稼ぎ”に行って…。今日はここ(本牧亭)のおかみさんまでいない…」と冗談交じりに笑いながらボヤく松鯉先生。
時間がたっぷりあるので、昔話を交えながら客席を温めます。
途中で「~でさぁ…」と軽い口調になり、慌てて『ここ(本牧亭)は友達と雑談している気分になりますな』と“言い訳”をしていました
昔、名古屋の大洲演芸場に講釈師の偽者が出ていたそうで、その偽者の名前が当時大人気だった「一龍斎貞丈」師をもじって“一龍斎ていきょう”。
「今、貞山さんの娘さんが貞鏡として講釈師になってますが…」
おーっ、松鯉先生から貞鏡さんの名前が出るとは・・・
「義士伝」は12月14日だけに『討入り』を期待したのですが、残念ながら『神崎與五郎』の銘々伝。
それでも嫌われ者で威張り散らしていた丑五郎が、「討入り」の講釈を聞いて態度を急変させる場面は大好き!
松鯉先生の連日の長講を聴けて大満足です