対等合併は破綻する。
日産は本田との統合を拒否ることとなった。対等とは、社名は新社名。しかし、本社はA、登記上はB、社長はB、会長はA、役員の数は半々、幹部社員も半々、などなど詳細に平等を装う。しかし、実力の差は必ずあるので、いずれかに軍配は上がる。一方、弱いほうは必ず抵抗する。従って、能力が劣っていても上司になるケースが出て来る。そして混乱していくのである。
従って、交渉の最初から違和感があり破綻するケースが最近多い。今回の日産・ホンダは、規模は本田、歴史は日産である。ゴーンに蹂躙された日産には実力で本田に伍する力は最早ないのだが、一定のベテラン社員にはプライドだけは十分に残っている。これは無理なパターンである。
小生、対等合併の経験者だが、表面上仲良くしても飲み会などのプライベートでは必ず旧会社だけで集まる。飲んだ時の話はほとんどが昔話。当然、それまでの歴史を背負った者同士でないと話は進まない。因みに、OB会などは20年以上たっても統合はしていない。
日産・ホンダの行く末はには興味がある。特に、日産は「技術の〇〇」神話が崩壊し、垂直統合で外資か場合によってはトヨタ傘下になるかも知れない。
対等では話は進まないのだ。