昨日、大相撲大阪場所が千秋楽を終えた。
白鵬が優勝した事以外は、異例ずくめだった。取り組み終了後、無観客の客席(テレビカメラ)に向かい協会挨拶があった。通常は千秋楽の取り組み途中にあるのだが、全幕内力士を左右に集めて行ったものだが、その内容が、良かった。なんと、八角理事長がしばらく絶句した。感極まってしゃべれなかったのだ。無観客とは言え開催に踏み切ったプレッシャーは相当なものだっただろう。いずれの判断をしても心無い批判は必ずあるものだ。相撲を、「神事」であると強調した挨拶内容は初日に続き相当練ったものと思われる。力士の体は健康な人間の姿を現し、四股は邪気を鎮める神事なのだ。コロナウイルスという邪気が蔓延している現在、中止してはならないのである。
この時期ある「祭礼」は、すべて季節の変わり目に発生する「流行り病」を鎮める願いを込めて行う。祇園祭などは、鉾のてっぺんの刃で邪気を取り込むという。このように、国難の今こそ宗教界は立ちあがらなければならない。東日本大震災の時には、三千院の完全秘仏の御本尊を厨子からお出ましを頂いた。人目に触れたことの無い輝く黄金の輝きには相応の御利益があったと思う。当然、民衆が殺到することは避けねばならない。筆者は、本来の「祭礼」をやってもらいたいと言っている。「おまつり」ではない。非公開の「儀式」でも良いのではないか。
御神輿巡行は、遷座と言い「本殿」から「御旅所」に移し、町内領域をめぐって災いを鎮める意味がある。また、神様に世間をお見せして慰める意味や、また、近くの川や海で清める意味もあるのだそうだ。しかしそこは全知全能の「神様」だ。神殿の奥深くにいて我々を救っていただこう。ここから始まる祭礼シーズン。決して中止せず、非公開で実施してもらいたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます