両親のお墓は霊園にあります。
元々、墓地として父親の故郷にある菩提寺の敷地内にあったのですが、家からの距離が遠いし、小山の北側で暗い感じがするので新しく墓地を買う事にしました。
これは父親の意思で、両親ともに生きている時に墓地を購入しました。
後に父親と墓石を選んで建てたのですが、それも父親の意向通りの石を買いました。
そして、、、両親が亡くなり、私がその守りをする事になった。
これは自然な流れで何の問題も無かったのですが・・・当初から心配していた問題が時間の経過とともに現実の問題となりつつあります。
その問題は、、、私の死後に親の墓はどうなるのだろう?
私に子供が居てれば、なんとなくその責任を子供に引き継がせる事が出来るのですが。
右奥に伸びる道を行くと事務所の入り口(写真の白い建物)があり、数十メートルで霊園が山に向かって広がっています。
誰もお墓を守る人が居なくなった時
公共の墓地とか、私有地の一部を墓地にするとか、菩提寺の中にある墓地ならそれなりの対処が有ります。
ところが民間の会社が経営する霊園は歴史も浅く、その前例が有りません。
もちろん墓地に関する法律も有りますが、その法律の主な主旨と人の感覚とは少しズレがあり、法律による対処は「仕方ない」と言う感覚が必要です。
前例が少ないので、結局は経営する会社と個人との契約の内容によって対処する事になります。
それは個人にとり非常に不利な契約です。
土地は所有権ではないので、使う事は出来ても転売は出来ません。
ですから、何処か永代供養が可能な霊園に引っ越しするにしても「サヨウナラ」と言われるだけで、墓地は放棄する以外にありません。下手をすると残った墓石の処理代を請求されます。
墓地も墓石も100万円以上したのに・・・
私は両親の事なので「仕方ない」で処理できたとしても、、、
これをこのまま残しておくと、年間の維持費を含めての負担を甥・姪に残してしまう事になり、私としても心苦しい。
現実的に距離も遠くて無理です。
つまり、私が何か行動しようとすれば、それは霊園を経営する会社の方針に従うよりなく選ぶことは出来ません。
親父たちが作ったお墓なので可能な限りは長く維持してやりたい気持ちも有るが、後々の事を考えると自分が行動できる間に解決しなくちゃと思ったり。菩提寺にあればこんな悩みも無かったし、霊園の維持費と菩提寺にかかる費用の二重払いにもならなかったのにと悔やんだり。檀家を辞める手紙を書いたが、何年も出すことをためらってるし、、、。
なにぶん前例の少ない事だけに参考になる例も無く難しい。