遂に始まりましたねぇ
将棋界で最高峰とされる「竜王」のタイトルをかけた一戦です。
藤井聡太竜王に挑戦するのは、、、伊藤匠七段です
藤井聡太竜王は最大の難敵である永瀬拓矢王座に、八冠タイトル全制覇をかけて挑戦中で、タイトル戦の掛け持ち状態です。
確かに七冠も持っていればそうなるのですが、かなりハードなスケジュールなのは間違いありません。
竜王戦の第一日目(10/6)
振り駒の結果、伊藤匠七段の先手で始まりました。
第6局までは交互に先手となり、最終の7戦まで進めば、再度振り駒をします。
一般的な振り駒は記録係が行います。
上位の棋士の「歩」を5枚を使って、表の「歩」と裏の「と」の数で決めます。「歩」が多ければ、上位の棋士が先手です。
伊藤匠七段は挑戦者に決まってから二ヵ月ほど期間が有ったので、藤井対策は充分に練られていると思います。
初手からの進み具合は早かったですね。
藤井将棋の面白い点は、こっちの道を行けばアッと言う間に終わってしまうと言う手筋が何度も現れる事です。
まぁ、その道を選ぶことは殆どないのですが、その曲がり角に来るたびに長考が入ります。
見ていて、、、行くのか? どうなんだ?
そんなハラハラドキドキな気持ちに何度もなります。
お互いにトップ棋士ですから、相手が少しでも緩い手を打てば、一気に攻め入りますが。やはり、そんな緩い手は指しませんね。
一日目は藤井聡太竜王が珍しく中央から攻撃し、伊藤匠七段が左右から攻撃するぞと見せかける形になっています。
将棋盤には9つの筋(道)があり、藤井壮太竜王は中央の5・6筋に攻撃を仕掛け。
他方、伊藤匠七段は1・2・3筋と7・8筋に攻撃する姿勢を見せています。
藤井将棋の特徴は今回の様に中央を攻撃するのではなく、左右のどちらかから攻めて、反対側で少ない兵(1つか2つ)が待ち受けます。この待ち受ける少ない兵の位置が絶妙な位置に居て、結果的にそれで勝負が決まります。
ですから終局後に解説者が
「この駒が役に立つんですねぇ~」と感心する言葉をよく聞きます。
自分の兵が待ち受ける場所に、相手の王を追い込んでいく読みは群を抜いていますね。
一日目を終えて、藤井聡太竜王が少し有利に展開している感じです。
まぁ、それは藤井竜王が攻めの第一歩を踏み出しているので、AIの評価もそんな感じになっているだけで、まだまだ勝負の行方は分かりません。
今回、新しいAIを導入していますね。
ある場面で以前のAIと新しいAIのベストな一手が違っていました。
数分で数百億手も考えるAIでも意見が割れるんですから、人間が何処まで考えても時間が足りないですよね。
勝敗は今夕には付くでしょう。
今日も一日、藤井将棋から目が離せません。