第36期 竜王戦 七番勝負の第2局
藤井聡太竜王・伊藤匠七段
第1局・・・藤井聡太竜王の勝ち
中盤から優勢に進めた将棋
終盤の入り口で攻めに入り、そのまま攻め続けるのかと予想されたら・・・
藤井聡太竜王の91手目・・・・「7七王」
まったくの予想外で、攻めを中断して、自玉の安全を計る一手。
詰むとか、詰まないじゃなくて
その一手は 「私の勝ち」と宣言したような一手。
永瀬拓矢との王座戦の第2局だったか、、、
同じような感覚で「入玉するけど、どうする?」と言った将棋が有りました。
タイトル戦では戦法として「入玉」を相手に意識さすのは珍しい。
伊藤匠七段も予想外だったのか、指す手が止まってしまった。
大事な残り時間を使って、残り2分にしてしまった。
伊藤匠七段が指した一手は、最初に浮かぶ一手なのですが、、、、
それでは勝ち切れないのは理解していたのでしょう。
しかし、いくら考えても、他に良い手が浮かばず。
大事な時間を使ったのに、結局はその一手を選択する事に・・・
何をしても自分の方が悪くしかならない。
解説者は一連の差し回しを「老獪」と評価していました。
私は 残酷な一手 と感じました。
これで藤井聡太竜王の2勝。