パーティー券での「裏金作り」で大問題になっている自民党。
その総裁でもある岸田総理を支える自民党ですから、岸田内閣も大揺れの様に見えますが・・・
予想通り麻生派と茂木派は、パーティー券の問題と派閥の問題は違うと。
しかし、そんな理由で国民は許してくれません。
国民は裁判官じゃない、違反者だけを罰すればいいとは判断しません。
岸田自民党総裁の打つ手に迫力は有りませんが、一番に派閥を解消すると言ったのは、それなりに効果が有った様子です。
岸田総裁に続けと、二階派・森山派が解消すると・・・
派閥を解消する予定でない茂木派からは、古川・元法相や小渕優子・選対委員長など、すでに8名が退会の意向。
麻生派からも退会者が出始めています。
最大派閥の安倍派の議員たちは、大半が大なり小なり違法な資金を受け取っているので、今の時点で動く事が出来ない状態になっています。
安倍派で地方出身の一年生議員などは、先輩議員に付いて行っただけだし、派閥から受け取った資金も数十万円と少額なのに、とんでもない事になってしまったと思っているでしょう。
茂木派を引っ張る茂木敏充・自民幹事長などは、出世争いのライバルだった安倍派の5人が一歩後退したので、内心は大はしゃぎだったかも知れません。
しかし、その気持ちを抑える事が出来なかったのか、安倍派の5人に離党・辞職を求めるような話が出てきてしまった。
これは恨みを買いますねぇ~
麻生派や茂木派の麻生さんや茂木さんや議員たちは、自分たちが岸田総理を支える「主流派」だと思っているでのしょう。
しかし、支えられている人間からすれば、次を狙っている人は仲間とは思っていません。自分を支え続ける姿勢の人達だけが仲間なんです。
そして、、、主流とは人数ではなく、あくまでも組織のトップを支え続ける人たちです。
それが一人とか二人の少人数でも「主流派」なんです。
国民に人気のない岸田総理ですが、この人は「運」を持っているかも知れません。
総理になった時には、ある一定期間は選挙も無く、コロコロ変わる日本のトップなのに、最初から2年は保証されている感じでした。
そして、今回の能登の地震。
もし、この地震が無かったら、今の通常国会は「裏金問題」で集中攻撃を受け、野党だけでなく身内の自民党からも厳しい追い込みが有ったはず。
これはマスコミの報道も同じで、大きな被害の出ている能登半島地震を優先して、どうしても「裏金問題」の追及に時間を割く事が出来ません。
そして被害者救済の話は当分続き、裏金の問題は何か特別な動きが有った時だけの話になります。
この状態が続き、秋に来る自民党総裁の任期切れも乗り切る可能性が大きくなります。これだけ支持率の低い人が長期政権を握るような、前代未聞の事態になる可能性も出てきます。
連日、国会では自民党のトップとしての責任を追及され、この裏金問題にどう向き合うのか注目されています。
確かにこれの対処を誤れば致命的と思えたりもします。
しかし、よく考えれば、、、
この問題が無くても国民の支持は無かったし
もう落ちる所まで落ちているのですから、支持率が上がる余白はいっぱいある。
自分の座を脅かす人たちは全員自滅です。
こんなチャンスは二度と無いでしょう。
好き嫌いは別にして、現実的に日本の最高権力者なのですから
国民に支持が得られる様な「強い政治判断」を期待したい。