永瀬拓矢九段を挑戦者に迎えての王将戦第2局は藤井王将の勝利となりました。
私は無料のアベマテレビで観戦しているのですが、このタイトル戦は有料になっています。
そこで、毎日新聞の「棋譜速報」で見る事にしました。
棋譜速報にはプロの解説者もなく、AIによる最善の一手候補の表示も状況判断もありません。
ですから次の一手は自分で考えて予測するんです。
久しぶりに真剣に次の一手を考えました。
プロが駒を動かしての説明も無ければ、AIの候補手も無い状態で考える。
これが意外と楽しい事を再確認しました。
自分の予想が当たっていると・・・メチャ嬉しい(^^♪
アベマテレビの様にどちらが優勢かが表示されないので、今はどちらが良いのか解らない。
自分では藤井王将が角を打った時点で藤井有利と感じました。
そこまでは永瀬拓矢九段の攻めが順調に進んでいるように感じていました。
ところがあるタイミングで永瀬拓矢九段が自己最長となる考慮時間を使ったのです。
そこで永瀬拓矢九段の「攻めの一手」を色々と考えたのですが、どの手順も少し余してしまうんです。
失敗ではないんだけど、攻めの先に「優勢」が見えてこないんです。
同じ様な事を局後に永瀬拓矢九段自身が言っていました。
そこで永瀬拓矢九段が選んだ一手は「1四歩」手を渡す感じの一手です。
考えに考えた上での判断で、そうせざるを得ない状況と判断したのでしょう。
これが「待ち将棋」を得意とする藤井聡太王将のなせる業なんです。
相手に攻めるだけ攻めさせて、その攻めが途切れたとたん、相手の息の根を止めに行く。
その手順の中に誰もが予測できない道が含まれている。。。
これが藤井聡太だ!! と言ってるような手順です
この図は長考の後1四歩とし、手を渡した後から数手進んだ場面です。
藤井聡太王将が5六角と打ったり、1八と桂馬を取ったりし、どのタイミングで5六の角が2三に成り込むかで、成り込んだ流れで飛車が成り込み、永瀬拓矢九段が角を打った図です。ここまでは幾つかの予測の中にある道筋でした。
問題は藤井王将の次の一手です。
色々手順を尽くし、やっと飛車が成り込んだのに、それを「取れ」と2四歩と打った。
これは私の予測には100%ありませんでした。
この一手を見た時「エッ???」
何が起こったのか直ぐには理解できなかった。
でも、この図を見て考えると・・・この龍を角で取れないんですねぇ~
取ると、その先は負けしか見えてこないんです。
この一手をプロの解説者や永瀬拓矢九段が予測していたかどうかは分かりませんが・・永瀬拓矢九段は予測できていなかったのでは・・・
ここから先は藤井聡太王将が負けることは無いと言っても良い「最善の一手」
この将棋は序盤で藤井聡太王将が指した手で、素人が指せば「間違い」と言われる一手も有りました。
プロを目指す棋士なら師匠にクビだと言われる「悪手」です。
藤井聡太が指したので「驚いた」としか言いませんが・・・
その悪手の結果7筋の銀と8筋の金の位置が逆で働きが悪く、藤井聡太以外の棋士なら負けますね。
長い将棋の歴史の中で「悪手」とされた一手も藤井聡太にかかれば悪手でなくなるんですねぇ~😲
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