来る10月16日、私の担当で東京都文京区、豊島区の坂道を歩く。
コース図を作るにあたり、国土地理院の2万5千分の1地形図を用意した。
当たり前だが、該当地区の道路以外はほとんど網掛けで覆われている。
住居の密集地区はこの(上掲)ようになる。
当日歩くのは、江戸時代からある坂道なので、
道幅が狭く道路表示のないところが多い。
そうなると、コース上に線を記入することができない。
出版社で発行している情報地図だと、ほとんどが1万分の1で、
細かな道路まで表示されているが、その他の情報も多く、コース図には不向きだ。
そこで、国土地理院の1万分の1地形図を注文した。
2万5千分の1を4分割した大きさで今回のようなコース図には適当だと思う。
ここで気がついたのだが、出版社の情報地図は、
ほとんどが護国寺のすぐ下あたりで分割されている。
護国寺から南下し、神田川に沿って椿山荘辺りから、鬼子母神、
池袋方面に歩くので、1万分の1だとやはり分割されてしまうので2枚必要になる。
出版社の地図は、国土地理院の地形図を加工して作成しているので、
地理院の地形図の表示範囲の影響を受けるのだろう。
今回のコースは、巣鴨駅からとげぬき地蔵を経て護国寺に向かい、
神田川に沿って西に少し行き、最後の坂道(のぞき坂)から池袋に北上するので、
カーブの急な弧を描くようなコース取りとなる。
2万5千分の1地形図だと、B5でも楽々収まってしまう。
地形図を読みながら歩けるようなコース図を作りたいので、国土地理院の地形図で、
2万5千分の1以上の地形図を選ぶことになる。
コースによっては、今回のような大縮尺の地図も必要になる。
コース作りは、こんな苦労もしながら、自分の勉強にもなるので、
「スタッフ冥利に尽きる」というと大げさだが、「スタッフ冥利」とは言えるだろう。