悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

例会コースのトリセツ

2011-09-12 23:03:00 | 言葉

「取扱説明書」の略称、「取説」。すぐに分かった人は、比較的若い人か?
「取扱説明書専用ファイル」なるものも販売されている。
それほど機械に囲まれた生活をしているということになる。

以前は、家電製品といえば、電気冷蔵庫、洗濯機、電気炊飯器、くらいだった。
家事労働を軽減するための製品が中心だった。
それらの機器は、販売店が取り付ける際に説明を受けるだけで使いこなせた。

その時期が過ぎると、生活を楽しむため、便利にするための製品が続々と作られた。
それに伴って、取扱説明書も付いてくるので、かなりの数に上る。
私も、専用ファイルではないが、通常のクリアファイルに取説を保存している。
数が多いので、ファイルがすぐに満杯になり、はみ出した取説が廃封筒などに入れられ、
いつの間にか行方不明になることもある。

機械が苦手な人は、あまり取説を読まないようだ。家族に得意な人がいれば、
任せてしまう。最低限の機能で満足している人も多い。
「これっきりボタン」などと称して、簡単な操作で、扱える製品も作られている。

パソコンや携帯電話、デジタルカメラなどは多機能なので、使いこなすためには、
取説をそばに置き、必要に応じて読むようにしないともったいない。

人に聞けば良いと、自力で調べようとしない人は意外に多い。
そのような人は、機器が予想外の動き方をしたり、簡単な故障に対応できない。
電気屋さんを呼んだり、家族や友人に頼れば済む場合はよいが、
自力で対応しなければならない事柄、事情が発生すると困る。

突然、話題をウォーキングに引き寄せては申し訳ないが、
この場合、機器に当たるものがウォーキングのコースであり、
そのコースをどう歩くか説明したものがコース図だ。
コース図を見ないで歩いても、団体歩行であれば、たいていはゴールできる。
自由歩行でも、前の人について歩けばゴールできることは多い。
しかし、前を歩く人がコースを間違えていた場合、自分もコースから外れてしまう。

間違ったコースを歩き、大事故につながることも無いとは言えない。
ウォーキングクラブとしては、会員になってくれた人に、自力で歩く力を持ってほしい。
できるだけ地図を見ながら歩き、地図が語る言葉に耳を傾け、
例会のコースを楽しんでほしい。
地図の語る言葉は、先輩に聞いたり、本で学ぶ事もできる。
例会で声をかけてくれれば教えることもできる。

地形図は、ウォーキングコースの取説だ。

しかし、会員の動きを待っているだけではいけないので、
「読図講座」などを、会の事業として実施することも必要かもしれない。
「国土地理院」では、「出前講座」を実施しているようなので、今度役員会に諮り、
取り組みたいと思う。