南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

異国情緒豊かな裏金の街長崎

2006-12-09 15:07:07 | Weblog
長崎といえばもはやグラバー園やオランダ坂、長崎チャンポン、ましてやハウステンボスでもない。 
今、長崎と言えばキーワードは「裏金」だ。 
もう毎日のように長崎県庁の裏金問題がニュースに流れる。 
叩けば叩くほど出てくる裏金作りの実態だが、どこでもやってる事と言ってしまえばそれまでだが、これが県庁の職員となると話は別だ。 
県民の血税を自分たちのために好きなように使われたんじゃあまりにも県民が可哀そうである。 
長崎一の商店街では経営難で潰れている店も多いし、中小企業では冬のボーナスどころか社員の給料さえ払えずに苦しんでいる会社も多い。 
夏の台風の塩害で枇杷農家をはじめとする農業に携わる人々は途方に暮れている部分もある。 
そんな中でこの県庁の裏金のニュースは県民の茶の間に毎日のように報道されているのだ。 
どこかよその国なら住民の暴動が起きてもおかしくないくらいの話であるのに、長崎県民はじっと耐えている。 
原爆にしたって、「怒りの広島」に対して「祈りの長崎」と言われている。 

ニュースを聞いているとこれは組織的な悪だくみとしか思えない。 
見事なまでの裏金作りのノウハウは、全国の裏金作りをたくらむ団体が是非とも伝授してもらいたいと考えているはずだ。 
江戸時代の長崎には蘭学をはじめいろんな事を学ぶために日本中から遊学の士が訪れた。 
歴史上の有名な人物は坂本龍馬、や勝海舟をはじめ必ず長崎に学びに来ている。 
しかし、今の長崎に来て学べるものは裏金作り術だけである。 
世界屈指の豪華客船を作る技術や、世界に向けて平和を発信する尊い精神もすべてこの裏金問題で崩されてしまいそうな状況だ。 
全ての長崎県民は怒り、そして悲しんでいる。

そして今日の地元の新聞に掲載された記事。 
『県職員に待望の冬のボーナス支給』 
昨年を上回る満額が支給。 
裏金作りCEOである県知事には319万円。
そして工作員である職員の皆様には平均95万円が支給された。