南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

還暦祝いにルビーの指環

2006-12-22 01:44:55 | Weblog
来年は還暦を迎える寺尾聡が25年ぶりにCD「Re-Cool Reflections」をリリースした。 
これは一世を風靡した自分のレコードのカバーCDではあるが、ミュージシャン寺尾聡はまだ健在成りといわせるCDになっている。 
その昔、人気テレビ番組「ザ・ベストテン」では毎週のように第一位「ルビーの指環」が日本中に流れ、その年の音楽賞は寺尾聡が総なめにした。 
おそらく日本人の90%の人は「くーもりガラスの・・・」と歌うことが出来た。現在の歌謡界でどれだけヒットしようがその歌を誰もが歌えることなどありえない。 
しかしこれほどまでにヒットした「ルビーの指環」であるが、この歌をテンポを変えてバラード風に歌うと、出だしからのAメロは不思議なことに岩崎宏美の「思秋期」になってしまうのである。 
当時から気になってはいたが、ドリカムの「ラブラブラブ」の「落ち葉のコンチェルト」パクリから比べたら論ずるに足りない。 

寺尾聡といえばすっかり日本映画界の顔であり、来年の日本アカデミー賞主演男優賞の候補にもなっている。 
しかしやはり彼にはミュージシャンとしての血がいつまでも流れていて、還暦を迎えようと永遠に歌い続ける姿勢はきっと団塊の世代たちの共感を受けると思う。 
今年の夏は吉田拓郎が嬬恋で注目を浴び、小田和正はオフコースのベスト盤が大ヒットし、そして寺尾聡がこのCDでまた夢をもう一度と狙っている。 
中高年のミュージシャンパワーはこれからますます拡大して行きそうである。