南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

長崎原爆祈念日

2007-08-09 20:59:34 | Weblog
午前11時2分黙祷を捧げた。 
たった1発の原子爆弾が7万人以上の長崎市民の命を奪った。 
父方の祖母をはじめ叔父、叔母家族全員が一瞬にして原爆の閃光と爆風の中で人間としての跡形もなくこの世から消されてしまって62年がたつ。 
遺骨を拾いに焼け跡を捜し回った父も放射能を浴び被爆者となった。 

私は被爆2世である。 
高齢化する被爆者にかわり原爆の悲惨さを伝えて行く責任がある。 
しかし実際に原爆を体験した者の生の証言に勝るものはない。
今日の原爆慰霊追悼式典には国の方からも偉い方々が参列した。 
何の心もこもっていないお決まりの文面を読み上げるだけの内閣総理大臣のお言葉をありがたく拝聴させていただいたが、心ここに在らずというのが手に取るように分かった。 
10分足らずのポーズだけの「被爆者団体代表との直接対話」ならやらない方がましであるし、結局「持ち帰って検討」と無責任の極みみたいな言葉だけを残し、風のように去って行かれた。
「しょうがない発言」を一度は容認した人だけに、原爆への認識は低いことは分かってはいたけど話にもならないという印象を残した。