今から約137億年前の宇宙誕生直後に水素原子ができました。その後、ガスのかたまりである太陽のような天体ができ、その内部の核融合によって酸素原子や炭素原子ができました。
核融合では、水素原子を出発点に、原子核が融合を繰り返し、大きな原子を作ります。太陽くらいの大きさの星では、元素の周期表で言えば原子番号12のマグネシウムくらいまでの元素がこのように作られます。太陽の10倍くらいの大きさの天体になると、星の内部の核融合によって原子番号26の鉄まで作ることができます。
太陽の10倍以上の大きな天体は、燃え続けた末に、「超新星爆発」という大爆発を起こして一生を終えます。超新星爆発の巨大なエネルギーによって、鉄よりも重い元素が作られると考えられています。こうした重い元素は、「星の死」によって作られるのです。たとえば、人間の甲状腺ホルモンの合成に必要なヨードは、鉄よりも重い元素ですから、超新星爆発でできたものです。
約46億年前、宇宙にあったガスや岩石などが集まって、地球が誕生しました。その頃の地球の大気には、窒素、一酸化炭素 、二酸化炭素しかありませんでしたが、他の元素を含んだ隕石が衝突し、それらがその衝撃の条件下で化学反応を起こし、生命体の源、アミノ酸ができました。海の底で、20種類のアミノ酸が高い圧力で結びつき、たんぱく質になりました。
このような形成過程を仕組みとして記憶している細胞60兆個から成るのが、私たち人間です。
核融合では、水素原子を出発点に、原子核が融合を繰り返し、大きな原子を作ります。太陽くらいの大きさの星では、元素の周期表で言えば原子番号12のマグネシウムくらいまでの元素がこのように作られます。太陽の10倍くらいの大きさの天体になると、星の内部の核融合によって原子番号26の鉄まで作ることができます。
太陽の10倍以上の大きな天体は、燃え続けた末に、「超新星爆発」という大爆発を起こして一生を終えます。超新星爆発の巨大なエネルギーによって、鉄よりも重い元素が作られると考えられています。こうした重い元素は、「星の死」によって作られるのです。たとえば、人間の甲状腺ホルモンの合成に必要なヨードは、鉄よりも重い元素ですから、超新星爆発でできたものです。
約46億年前、宇宙にあったガスや岩石などが集まって、地球が誕生しました。その頃の地球の大気には、窒素、一酸化炭素 、二酸化炭素しかありませんでしたが、他の元素を含んだ隕石が衝突し、それらがその衝撃の条件下で化学反応を起こし、生命体の源、アミノ酸ができました。海の底で、20種類のアミノ酸が高い圧力で結びつき、たんぱく質になりました。
このような形成過程を仕組みとして記憶している細胞60兆個から成るのが、私たち人間です。
60兆ひとつひとつの細胞はみな等しく、遺伝子に30億の情報を刻んでいます。それぞれの細胞は互いに連携し合い、遺伝子の指令に従って各部位に分裂、増殖していきます。
生物の原子組成は、海水のそれと似ています。原始生命体は、原始地球の海において、海水に溶けた有機物の化学進化を通じて生じたと考えられています。アリストテレスは『動物誌』で、詳細な観察結果から、「ミミズやウナギは泥などの無生物から自然に発生する」と著しました。その後、顕微鏡の発明により肉眼ではわからない部分が観察できるようになると、すべての生物が細胞からできていることがわかりました。
ヒトの場合受精すると、胚は約2週間で分化を始め、約8週間たつと組織を作るための役割分担(分化の方向づけ)をほぼ終えます。これ以後、胚を胎児と呼び、各部位の細胞はそれぞれの組織に分化していきます。
人間の神経核は他の哺乳類の4倍。人間の本能と他の哺乳類の本能は違います。細胞のひとつひとつがみんな自分が生きたいとか、まわりの細胞と仲間になりたいとか、情報を知りたいという機能を持っています。ひとつひとつの細胞から本能が生まれています。
生まれたての赤ちゃんの細胞は30兆。赤ちゃんは生まれるとまず、自分を守りたい本能から泣きます。抱いてくれたり、お乳をくれるお母さんを好きになります。この自分を守りたいという本能と仲間でありたいという本能とがうまく合わないと、考える仕組みが動き出し、違いを認めて、ともに生きる考え、愛が生まれます。
生物の原子組成は、海水のそれと似ています。原始生命体は、原始地球の海において、海水に溶けた有機物の化学進化を通じて生じたと考えられています。アリストテレスは『動物誌』で、詳細な観察結果から、「ミミズやウナギは泥などの無生物から自然に発生する」と著しました。その後、顕微鏡の発明により肉眼ではわからない部分が観察できるようになると、すべての生物が細胞からできていることがわかりました。
ヒトの場合受精すると、胚は約2週間で分化を始め、約8週間たつと組織を作るための役割分担(分化の方向づけ)をほぼ終えます。これ以後、胚を胎児と呼び、各部位の細胞はそれぞれの組織に分化していきます。
人間の神経核は他の哺乳類の4倍。人間の本能と他の哺乳類の本能は違います。細胞のひとつひとつがみんな自分が生きたいとか、まわりの細胞と仲間になりたいとか、情報を知りたいという機能を持っています。ひとつひとつの細胞から本能が生まれています。
生まれたての赤ちゃんの細胞は30兆。赤ちゃんは生まれるとまず、自分を守りたい本能から泣きます。抱いてくれたり、お乳をくれるお母さんを好きになります。この自分を守りたいという本能と仲間でありたいという本能とがうまく合わないと、考える仕組みが動き出し、違いを認めて、ともに生きる考え、愛が生まれます。