歌は世につれ、世は歌につれ………とか日本国内では昔からよく言われていますね。
電車や列車も、今にして思えば決して例外ではなかろう。
特に戦後2回に亘った石油危機では、電力や燃料を浪費する車両が厳しく批判されました。
その中で誕生したのが、電車では電力回生機能、界磁チョッパ制御、そして今はインバータ制御という形に。
また、気動車においても燃料直噴式動力、高出力エンジン、そして今は電気式もしくはハイブリッド車両という形に進化しましたね。
いずれも電気指令式ブレーキ搭載が殆どになりました。
しかしながら、21世紀に入り、早くも四半世紀。
今は初期の省エネ車がさらなる新型車両に相次いで更新。省エネ車も第二もしくは第三世代に交代する時期とも言えよう。
……………さて、ここ数日内の動きを見れば、まずJR東海から211系6000番代がついに引退しましたね。確かに旧国鉄の設計思想をかなりの部分で引きずってはいたが、一般型電車の近代化の橋渡しを務めました。
なお、これから1年後には213系5000番代や311系とも、いよいよお別れしなければなるまい。
JR東日本では横須賀・総武快速線の立役者であったE217系、またかつては常磐緩行線や東京メトロ千代田線でも親しまれた209系1000番代も今春のダイヤ改正で引退する見込みです。
また、房総地区の209系0番代も中央快速線等から転属して来るE233系や新造のE131系に総て置き換えられそうだ。なお、このE233系。トイレやセミクロスシートの準備は如何に?
なお、近隣の中央・総武緩行線についてもE235系導入の噂が流れています。その場合、捻出のE231系は武蔵野線に転用される??
また今後、E235系の東京メトロ東西線乗り入れ対応型が2000番代?としてデビューするのかどうか? それも気にはなります。その場合、車体幅や先頭形状を変えねばなるまい。
JR九州では415系の鋼製車が既に全廃されていますね。なおYC1系が増備されましたが、架線レス化された長崎本線・肥前浜〜諫早にもいよいよ導入かしら?
一方、私鉄では名鉄に9520番代や9120番代が今春にはいよいよデビュー。6000系もごく初期型(1977年デビュー組)や6015Fは引退かもしれない。
さらに、この6月で広見線末端部(新可児〜御嵩)が仮にバス輸送化決定ということにでもなれば、レトロカラー化された組成グループも今後の存続はかなり厳しくなりますね。うん。
近鉄でも、奈良線や京都線、橿原線、天理線で活躍する8Aシリーズは早くも10本に。8000系や8600系はここのところ毎週のように塩浜工場に搬送されて廃車解体されているようだ。
阪神電鉄では長年に亘りジェットカーとして親しまれた青胴車こと5000系シリーズがついに先日、引退したらしいね。
京成電鉄ではフレキシブルな編成の3200系が京成本線、千葉線、千原線にデビュー。ここ当面は都営地下鉄浅草線や京浜急行電鉄、北総鉄道には乗り入れないそうだが、新京成線改め松戸線にはなるべく早く導入する方針とか。特に非回生な3500系は、これから急速に減りそうですね。
西武鉄道は今年から支線区に元小田急8000系や元東急9000系をサステナ車両と銘打って大量に導入する予定。まだまだ古さを感じさせない2000系だが、これに伴い廃車が多数出そうだ。
JR貨物では、いよいよDE10の全廃が目前に。またJR東日本秋田車両センターでも、今後はDE10タイプのディーゼル機関車のメンテナンス受託は一切、行わないそうな。そのため、あの衣浦臨海鉄道でもほぼ同型機、KE65の淘汰準備を既に始めていますね。さて東武鉄道は、どうするのかな?
また、EF65PFも今春のダイヤ改正に伴い、JR貨物からは第一線を退くらしい。代替のEF210は368号機までが出揃い、新鶴見機関区に配属か。
なお、九州地区のED76やEF81は、ここ暫く残るとか。
愛知機関区配属のEF64(1000番代)は中央西線や篠ノ井線での仕業も今やごく僅かに。但し、伯備線の仕業は何故かそのまま残るため、まだここ暫くは安泰だろう。
取り急ぎ、私自身の展望としておきましょう。