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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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頑固さは立派な経営資源となる…東京~函館~北斗市

2007年06月14日 20時10分11秒 | Weblog
頑なに自分の行ってきた家づくりの手法を変えようとしない工務店経営者が居ます。
時代が変わった…だからその時代に見合った手法がある…
その工務店の経営幹部やスタッフは、時代遅れになる事を危惧して進言いたします。
それでも動じない工務店経営者を私は大好きです。

日本の家づくりの歴史は、様々な知恵や工夫で高い技能を育んで参りました。
湿気の大いに夏場、カラカラに乾燥する冬場、そのような独特な気候にフィットした家づくりのノウハウを積重ねて来たのです。昨今、プレカットなどと言う、木材をコンピューターで切り込みを行うシステムが一般的となりました。

精度が高く、信頼のできる正確さで構造木材を加工できる技術です。
加工時間が短く、組み立て施工も早く、工程管理がし易く、無駄を省き、竣工後のクレームも少なくなる事から、現在、国内の木造住宅は85%がプレカットで行われていると言います。そのような時代背景の中で、頑なに手刻みを行う家づくり…
時代遅れと言われるかも知れません。頑固者と言われるかも知れません。
しかし、手刻みの家づくりは完成後、ほのぼのとした温かさを感じます。
つくりだすものの手の温もりを感じ取る事が出来るのです。手刻みは自由自在に建主さんの想いを構造体に活かす事が出来ます。だから頑固者の経営者は拘るのです。

中にはただ意地を張るだけの無意味な頑固さもありますが。また、強かな頑固さには、作り手の願いや技能を継承する意味もあります。
家づくりにおける頑固さは貴重な経営資源となるのです。

写真は昨日、訪問した舞鶴市のファース工務店、久保工務店で撮りました。
右から二番目が代表の久保秀美さん、右端が三協立山アルミ、福知山営業所の笹原智之さん、私の隣りが久保工務店、お客様担当、嵯峨根こずえさんです。
久保さんの頑固さは天然記念物に匹敵するほどですが、その拘りが現在の厳しい、状況の中で強かに息衝いています。
この拘りが大きな経営資源となっています。

今日は午前中、東京特別研修、三期生の最終セッションで講話を行い、この培った頑固さは貴重な経営資源である事、そしてその頑固さを上手に売り物にする手法を話しました。
頑固な家づくりの拘りとは、自分の本望で人様を幸福にする手立てと思って疑わない事なのでは…
最終便で梅雨の雨が降り出した東京を飛び立ち、爽やかな北斗市に戻りました。
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