瑞牆の森で久しぶりにロッドを握りチビイワナを釣ったことで、眠っていた釣り心に
少しばかり火が着いた。
あれ以来再びぐずついた天気の毎日だったがこの2日間は夏日が戻ったように蒸し暑い。
それならばとロッドとウエーダー、ベストなどを車に積んで丹沢方面に向かって走り出した。
駐車スペースには車が4台、バイクが4台停まっていた。
造園業の軽トラは、少しあとに来た2台の仲間の車と一緒にゲートを開けて奥へ走り去って
行った。お仕事ご苦労様です。測量関係者の車も後から1台入って行ったっけ。
毎日のように降った雨で、水量は多めで以前訪れた時よりもたっぷり流れている。
すぐ下へ降りて流れに入り、枝を避けるため逆手でロッドを振る。
最初は歪んだ弧を描いてラインが飛んでいたが、少し経つとまあそこそこに振れた。
しかしハッチも無い川面からはフライに食いついてくるものは無かった。
入渓点があまりに安直なので、林道に上がり上流へ向かって歩きながら堰堤下や降りやすい斜面を
下ってフライを流してみるが、気配が全くない。
先行者もいるだろうが、ヤマメ自体が居ないのでは?
しばらく遡行するが、何度キャストを繰り返し、違うラインで流しても反応が無い。
渓と林道を行ったり来たりしていると、急にサルらしき声が大騒ぎしている。
行く手の林道わきの繁みの辺り。敵(熊とか)でも近くに居るのだろうか。
先へ進むのが不安になってきて、当たりも無いことを理由に早々と帰ることにした。
狩猟禁止区域だから野生動物にとっては棲みやすいのだろうな。
車に戻り着替えているとシャツの左袖に赤いシミが。
ええっ!とシャツを脱ぐと左腕に大きな出血が(ヒル!!)
他にはと確認すると先に脱いだ靴下の上ゴムの一部にも赤黒いシミが。
ズボンをまくると、やられてました。右ふくらはぎに大きな血のあとが。
足元に目をやると、居ました!憎き山ビルがもぞもぞ動いていました。
これたぶん私の身体から落ちた奴に違いない。
迷わず処刑してやりました。
ちょっと意気込んで来たのに、釣果はゼロ。成果はヒル2匹!!
禁漁まであと半月余り、もっともっと上流か源流部に行けたら釣れるのかな~。