雲間から射し光る一条の輝き
天から垂れ下がる重く黒くも柔い固
いま君はその清純な身体に世の穢れを纏い
いつしか見えぬ時の流れに委ねたその一歩の中に
何を問うのか
小さな流れはいつしか大河になると言う
古来からの教えを信じ
何者にも勇気を与え
救いの声を閉ざし
今聞こえるこの静寂を
君はとらえることが出来るのか
我はこの戦きと理不尽な歩みに泪し
聳え経つ壁に向かう心を戒めんがため
盾となる憂いを手に入れん
さあこの手を取り眼前の岩の裂け目に触れぬがごとき流れの中を
行けど其の身が絶えずとも解かり得ぬ
そよ吹く風に揺れる葉も落つる水音の響きを聴き
いつしか奈落の四十万に消えてゆく
ああこの時が永遠に満る心の憂いを救えるならば
今、己の秘めたる葛藤にも似たこの色彩を
君に与えん