初沢山と言っても山というよりは、丘という感じで一息もつかぬほどの散歩道だ。
この辺りは地質が岩盤状で、人の歩かない場所でも木々の根っこがむき出しになっている。
近づくと断面は砂岩のような岩石から生成されているのが分かる。
ちょっと開けたところで、南西方向に目を向けると木の間から大山が望める。
視線を右に振ると丹沢の峰々も見える。
拍子抜けするほどあっという間に初沢山山頂に着く。
嘗て、初沢城があったというところ。
いろいろ説はあるらしいが、鎌倉時代初期に椚田氏が築城したと言われている。
別名を椚田城、高乗寺城と言うらしい。
その後、1590年(天正18年)に豊臣秀吉の八王子城攻めの時に一緒に落城した。
一つ残念だったのは、山頂に居た中年の男が、持っていたラジオかスマホで大音量の
音楽を流しっぱなしにしていたこと。
野鳥も多く静かな場所の雰囲気が台無しで、歓楽街の喧騒のようだった。