リジログ 2025

いいぞ 野球は

大人の大きな勘違い

2009-08-03 23:32:26 | Weblog
先月,福山市内の「中学生の主張」に行く機会があり,全体の約3分の1にあたる10人ほどの「主張」を聴くことができた。

思った以上に,クラブ活動などのスポーツに打ち込み学んだことや育んだ友情とか,新たな夢を持ったことなど,私のようなスポーツ関係の「仕事」に携わるものにとっては,元気を与えてくれるものが多く,素直に嬉しかった。

ただ,その中で最も印象に残ったのは,ある女の子による次のような「主張」だった。「大人のみなさん。みなさんが『子どもたちのために』よいことだと思ってやっていること。本当に子どもたちにとっていいことなのか,考えたことはありますか?」という問いかけで始まった彼女の「主張」は,子ども目線で考えず勝手な理屈で行動する大人の行為に対する指摘だった。子どものため,,と理由をつけて,結局は自分のやりたいことを優先している大人。子どものためだからと勝手に思い込んで,自分がしたことを検証もせず「やったやった」と責任を果たしたかのように振舞う大人。・・・彼女自身いじめをうけていた経験や,そこからいろんな人に相談し,支えてくれた同級生や周りの人たちの感謝や自分が逆の立場になったときのことなどを交えた内容の中に,このようなフレーズが刺しこまれていたのだった。

あるチームの若手監督と久々に濃い野球談義。チームを1から作り上げるための取り組みの一つに「子どもたちによる片づけ」を始めたんだ・・・と。そんなこと当たり前じゃろぅ?というと,これまでは片付け(特に最後のグランド整備)は大人が当たり前にのようにやっていたとのこと。そこで彼は子どもたちにグランド整備をさせるために,自らトンボ作りから始め,自分たちでやる意味や意義を教えていった。あらためて彼の気合とチームに対する気持ち強く感じた。

福山の大会も5月から試合後の整備を試合の終わったチームからベンチ入りの3人ずつに協力してもらいながら,理事さんとともにグランド整備するシステムに変更され運営されている。この取り組みを提起するにあたって,その理由は,休む間もない理事さんのトイレ休憩やつかの間の休息により,ジャッジなどの精度を上げていく!!ことと同時に,子どもたちに対するいろんな経験の場でもあり,試合終了後,グランド整備をしながら相手チームや理事さんたちとの共同作業での交流の場にならないか?とか,グランド整備が上手になるというまでもなくいい選手になれるぞ!とか・・・「子どもたちのために」と,いろいろ勝手に理由をつけていたりします。その結果,役員や全チームが賛成してもらえた。でも検証はしないといけない。。

さて,
いずれにせよ,
とはいえ,
とにかく,
大人は大人として「子どものために」と思って,いろいろやっていることには変わらないし,それ以上も以下もない。
「勘違い」だけはしないようにしないとね。

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