マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

抗議電話をかけているのは誰なの?

2021-06-08 | 日々の暮らし
新型ウイルスワクチンを、12~15歳に接種すると発表した自治体へ「12~15歳の子どもに接種させるべきではない」という内容の抗議電話が殺到したそうです。
思うところが私なりにあるので、今回はそのことについて綴ります。

直接抗議電話をしているのはどのような人なの?
これは、真っ先に浮かんだ疑問でした。
私は結婚もしていないし、子どももいません。
しかし、もしも子どもがいたとして自治体が「12~15歳へのワクチン接種を始めます」と発表したとしたら、抗議電話よりも先にするべきことをすると思います。
それは、

 ・家族間でワクチン接種をすべきかどうかの話し合い
 ・ワクチン接種のメリットとデメリットの把握
 ・ワクチンを接種しない選択をした場合の感染防止対策の徹底についての話し合い
 ・ワクチン接種する場合の条件の確認を徹底する
 ・ワクチン接種後の家族間でのケア方法を考える
 ・接種する本人の健康状態の把握(子どもも含めた家族全員で体温や血圧の測定、感覚的な体調の善し悪しなど)
 ・ワクチン接種スケジュールのすり合わせ(家族同士でスケジュールをずらす)
 ・すべてを話し合った上で、接種するかどうかの最終判断

以上のことは、最低限すると思いますが、おそらく「ワクチン接種をすべきではない」という抗議の電話やメールを出すことは、まず思いつかないし、そんなことをする暇があったら家族の健康管理と感染予防をすると思いますので、抗議電話をかけている人って、もしかしたら子育てしていない人、もしくは子育てがとうの昔に終わってしまった人なのでは?と、思い込んでいます。
(子育てしていない人すべてが、そういう抗議行動をしているという意味ではありませんよ)

一番大事なのは家族での話し合いでしょう?
どのワクチンでも言えることだと思うのですが、接種するかしないかは家族間でしっかり話し合って、お互いが接種に対しての共通認識や共通対応を持っておくことが大事だと思います。
そして、誰かが誰かから聞いた情報や知識ではなく、家族できちんとした情報を得る努力をしてほしいとも思います。
その上で、接種を受けるか受けないかを決めても、現段階では自由のはずなのですが、何故わざわざ赤の他人が抗議電話をするのか、本当に理解にできませんよね。

大事なのは、家族の健康と命を守りたいかどうかだと思うのですが、どうでしょう?
その健康と命を、ワクチン接種によって守れるのか失うのか、もし失う可能性が高いという結論を家族で出したのであれば、接種は辞退すればいいし、小さな不安があるのなら遠慮なく自治体やかかりつけ医に相談してみたらいいですよね。
相談したことによって、ワクチン接種のデメリットを勘違いしていたことが判るかもしれないし、逆に安心だと思っていたことが違ってたという場合もあります。
いずれにしろ、人類初のウイルスに対するワクチンなわけですから、パーフェクトな情報とデータを持ち合わせている専門機関は存在しないと思いますし、現在データを集めている最中のはずなので、今接種するのがどうしても受け入れられないというのなら、感染対策を徹底した上で接種を辞退すればいいのではないかと思います。

もしも接種するのであれば
これは、我が家にも当てはまることなので、私も一番気を付けたいと思っていることなのですが、接種予定日の朝は必ず検温をして、もし少しでも熱があったり本人の体調が優れないようであれば、思い切って接種をキャンセルしてください。
持病によっては、血圧を測っておくことも重要だと思います。
なにより、熱がなくとも本人が体調不良を訴えている場合は、早めにキャンセルを入れべきだと思います。

私が20代の頃の話ですが、あるワクチンの予防接種を受けた子ども(接種当時は小学生)が、学校での集団接種日の朝、微熱がありはしたものの、両親がこれくらいは誤差の範囲と判断してワクチン接種は予定通り受けさせました。
ところが、その日ワクチンを接種した子どもの体調が急変し入院。
結果として、副反応により重い後遺症が残り徐々に障害が重たくなっていきました。
重い後遺症が残ってしまった子どもは現在どうしているのか、たまに調べてみるのですが情報を見つけることはできませんでしたが、長い間訴訟を起こしていたので、当時はいろいろな報道番組や紙面で取り上げられていました。

私は、医療の専門知識もワクチンの専門知識もありません。
当時起きたことは、果たして両親の判断ミス(微熱の見過ごし)なのか、集団接種の時間になって違う体調不良が起きていたのにも関わらず、接種した医師や看護師は気が付かなかったために起きたのか、それとももっと別の要因があったのかは、判断できません。
しかし、ご両親は何度か紙面に寄稿した手記やインタビュー記事にて「微熱であっても接種は受けさせるべきではなかったかもしれない」と書かれていましたし、また微熱がある場合は接種をさせないよう徹底してほしかったとも書かれていた記憶があります。

この時、まだ20代だった私は将来結婚して子を授かるかもしれない、という時期でもあったので(結果どちらもありませんでしたが)、割と真剣に訴訟の進捗に注目しており、そして「もし、何かあったとしてもその前に出来る限りのことは、親として全てしておくべきなのかもしれない」と思いました。
つまり、もしも学校や幼稚園や保育園での予防接種を受けさせる際に、たとえ微熱であってもいつもと違う体調のときは接種をさせない(後日有料でもいいからかかりつけ医などで接種してもらう)という判断をスパッとしなければならない、ということを考えたのです。

人はいろいろな性格の人がいますから、すべての親となった人が、私が言うような判断を即座にできるわけではないということも重々承知していますが、まず考えてほしいのは世間体や世論に流されるのではなく、しっかりと自分で集めた情報をもとに、子どもの健康と命を守るには、どの選択肢を選ぶべきか、ということはしっかりと考えてあげてほしいと思っています。
その判断について、批判してくる人もいるでしょうが、いちばん大事なのは子どもや家族のことを思って決めるということだと思うのです。

もしも接種させないのであれば
家族間でしっかり話し合った上で、やはり今回はワクチン接種を見送ろうと決めた場合は、今後新型ウイルスに感染しないための対策を再度確認して、徹底するように心がける必要があると思います。
これまで、散々我慢してきてストレスが溜まっている、これ以上我慢できないという人も多いかもしれません。
しかし、重症化や感染確率を下げるためのワクチン接種を辞退するのであれば、今までと同様の感染対策をしていくのは、とても大切なことだと思います。
これも、家族の健康と命を守るということを考えたら、簡単に「もう他の人がワクチン打ってるから、うちはいいだろう」ということにはならないと思うので、どうか徹底して感染対策を続けてほしいです。

それに、私個人としてはワクチンも接種していない、感染対策もいい加減な(またはしていない)人から、私や母にウイルスをうつしてほしくはないです。
ここはきっぱり言いたいのですが、人のそばで咳き込む人も気を付けてほしいし(離れたところまで移動してくれと思います)、マスクができない人は他人がいる場所では声を出さないようにしてほしいし、友人同士や家族で買い物へ行く人は、おしゃべりをやめてほしいです。
私は、マスクは絶対外さないし、もし咳やくしゃみをしたくなったら、人がいない場所へ移動して控えめにしていますし、万が一マスクを外さなければいけない場合は、一切声を出さずに(コミュニケーションの必要性があれば無言で対応しています)なるべく人に私の飛沫が到達しない努力をしています。
母は、ついうっかり話をしたがるのですが、そのたびに彼女を制しています。

まあ、私がここまでしていますよ、というアピールをしたからといって、みんな同じようにしてくれというわけではないのですが、ワクチンを接種せずに感染対策をするというのは、つまりはこういうことなのではないかな、と思っています。
ワクチン接種を辞退する自由と、生活を縛っているモノ(マスクやおしゃべりを控えるなど)をやめていいという自由はまったく質が異なるわけですが、せめて少し気持ちの上で安心感を得たいのであれば、ワクチンを接種するか、マスクをして余計な会話を控え、咳やくしゃみは誰もいないところへ移動してする生活を続けるかのどちらかしかないです。

抗議電話をする人は代替案をきちんと出してよね
抗議電話をする人って、暇なのか、自分のイライラを誰かにぶつけたいだけなのか、それともほかの理由があって冷静に抗議しているのかは、私ごときにはわかりませんが、イライラをぶつけて終わるのだけはやめてほしいですよね。
きちんと代替案を出して、ワクチンを接種しなくても重症化しない方法だとか、感染率が下がる感染予防策を教えてくださいよ、といいたいです。
なんなら、その代替案を自費で実行してください、とも言いたいです。

私も、自治体や政府の出す方針や施策全てを素直に受け入れているわけではないですが、その不満を自治体の窓口や政府の窓口に対して抗議するという名目で電話やメールをするのは絶対に正しくないと思いますし、しっかりと業務を遂行している自治体や政府の職員にしてみたら、抗議電話に見せかけたイライラ解消は業務妨害レベルで迷惑です。
人に迷惑かけるくらいなら、人の役に立つ提案と実行をお願いしますよ。

少し話が逸れますが、以前省庁に当時の職場で開催するイベントの後援協賛の申請をしたのですが、その省庁内である問題が勃発しまして(はっきり言ってスキャンダルなのですが)、その部署はいろいろな対応に追われたのでしょうね。
おそらく抗議電話も殺到していたかと思いますが、おかげでイベントポスターの印刷締切に許可証が届かず、後日イベント開催の2週間前くらいに届きましたが、皆口をそろえて「おせーよ」といいましたよね(苦笑)
申し訳ないですが、ただただイライラ解消のためだけに抗議の電話をする人は、省庁や自治体だけではなくそこに関わる一般の職業の方々にも間接的に迷惑をかけているので、本当にやめて(苦笑)


今回は、12~15歳へのワクチン接種に対する抗議電話について、私の思うことを綴りました。
でも一番言いたいのは、家族の健康と命を守る選択であるから、しっかりと家族の方針を固めてほしいということです。
もし、後悔するようなことが起きたとしても、しっかり話し合ったのであれば、どこか割り切れる部分も譲歩できる部分も出てくると思います。
逆に、誰かの意見に流されて決めてしまったら、もしもの場合に「あの時あの人の言うことを鵜呑みにしなければ結果が違っていたかもしれない」となり、割り切れない思いや、譲れない気持ちが強くなってしまうと思うので、ワクチン接種に関してはまず家族で話し合いするところから、徹底してほしいなと思います。

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