クローバー 匍匐(ほふく) 福福

末梢神経鞘腫瘍で右前足と肩甲骨を切断したココのことや身の回りの出来事など日々感じたことを発信します。

奈良のコスモス

2022-10-30 17:23:06 | 

10月28日小春日和の中、奈良のコスモスを
愛でに行って来ました。


まず、お昼ご飯ですが「森のカフェ」という
ワンちゃんOKのレストランに行きました。

店の中には入れませんでしたが、テラス席だったので
ココもハイルくんもきれいなお花が
たくさん咲いているお庭で寛いでいました。

駐車場からの通り道になっていて人は通りますが
2匹ともおとなしいので吠えることもなく、
皆さんに「かわいい、かわいい。」と言ってもらいました。

食事はトマトカレーにしました。
ヘルシーでとても美味しかったのですが
リーズナブルとは言えないかなと思いました。
食材にこだわっているからかもしれません。
とても混んでいました。
食後にノンカフェインのチコリコーヒーを飲みました。



次に安倍文殊院に行きました。
コスモス狙いだったのですが、25日に終了し、
パンジーの植え付けをしているところでした。
でも、浮御堂の見える一角のコスモスは残っていました。



その後、今井町の方に向かいました。
前日、今井町にあるドッグカフェを検討している時、
ストリートビューを見ていたら、
昔ながらの町並みが見え、
今井町が江戸時代からの建物が
立ち並ぶところであることに気付きました。
それで、急遽訪れることにしました。


町内の760戸の建物うち、500戸は伝統的建造物だということです。
人々の町の景観を守ろうという並々ならぬ思いを強く感じました。


次に藤原京へ行きました。
ここのコスモスは100万本はあろうかと思うほど圧巻です。


夕日がとてもきれいでした。


きっと夕焼けもきれいだろうと期待して粘りましたが
それほどでもありませんでした。


きっと、畝傍山の向こうは日が沈んだあたりに雲があって、
太陽の光を遮ったのでしょう。
畝傍山の右の方の夕焼けはきれいでした。

ハイルくんの飼い主である私の友人は
私が写真を撮っている間、
ココとハイルくんの世話をして
待ってくれていました。
きっと退屈だっただろうと思います。

でも、「また、どこかへ出かけましょう。」
と言ってくれました。
ありがたいことです。


今回のお出かけは快晴ということもあって、
太陽の光をたっぷり浴びることができました。

日光は骨を強くするとよく言われますが、
幸せホルモンの「セロトニン」を
分泌したり、
免疫の機能を調整・維持するなど
体の中でホルモンのように働いて
体中の細胞にさまざまな指令を出す、
重要な働きを担っているのだそうです。

ココの未分化の悪性細胞の増殖を
何とか阻止したいです。


赤ちゃん細胞の悪性腫瘍

2022-10-21 20:22:25 | 

これは10月8日、術後12日目のココです。
長い階段ですが、ココはどれくらい上ることが
出来るのか試してみました。



驚きました。
まさか、全部上り切るとは・・・
途中で止まると思っていました。

ココの私への配慮、分かっていただけましたか?
踊り場に来ると必ず、私がちゃんと上って来ているかを
振り返って待ってくれているのです。
嬉しくなりました。
そして、愛おしく思いました。

後日、階段を降りることは出来るのか試してみましたが、
一段も降りようとはしませんでした。
5,6段の階段なら降りれるのですが、
やはり、長い階段は無理だと判断したのでしょう。

◆     ◆     ◆

ココは10月13日に抜糸をしました。
抜糸といっても、ホチキスの針のようなものを取ったという感じです。
傷口はきれいで特に問題はありませんでした。

でも、家に帰ってからは「キャン」と泣くことが多くなりました。
ホチキスのようなものを抜いたところを触られると痛いのか、
もう傷口が止められていないので、抱いた時によじれて痛いのか・・・
「あまり、痛がるようでしたら痛み止めを出します。」
と言われ、様子を見ています。


抜糸をしている間に医師から
先日の手術後の細胞診の説明を受けました。
 


「ココの腫瘍は悪性末梢神経鞘腫瘍ではありませんでした。」
「腫瘍は神経に出来ていたのではなく、未分化の細胞の肉腫です。」

「未分化とはまだ神経にも筋肉にも骨にもなっていない
赤ちゃんのような状態の細胞でips細胞のようなもの。」
と説明を受けました。

『ということはどこに腫瘍が出来るか分からない
ということですか?』
『たくさん腫瘍が出来て、痛がるようになれば、
安楽死も考えないといけないということですか?」と聞くと
「そうです。でも、悪いところは全て取り切れています。」




『悪性末梢神経鞘腫瘍でないとすれば、
病名はなんですか?』
「悪性腫瘍です。未分化の細胞なので病名はつけられないのです。」
「基本的に経過観察、とくに治療をすることはないので、
何か気になることがあったら来てください。」とのことでした。

以前から、抗がん剤も放射線も効かないと聞いていました。
なぜかと聞くと
「肉腫の種類が分からないと抗がん剤や放射線は出来ない。」
とのことでした。
本当に何もする手立てはないのでしょうか?

断脚をすれば、安楽死のことを考えなくていいと思っていました。

ココを見ていると体の中を小さな悪い赤ちゃん細胞が
どんどん増殖してうごめいているように見えてきます。



医師から『飼い主があまり心配するとココちゃんはそれを察するので、
美味しいものを食べさせてあげたり、
スキンシップをしっかりしてあげたり、
ココちゃんの喜ぶことをしてあげてください。』と言われました。

ココの生命力を信じていますが、
今、私に出来ることは何でしょう?

医師が言っていたようにココがストレスに感じることを避け、
楽しく気持ちの良い楽しい時間を増やしてあげること。
とにかく、ココが幸せに感じるように・・・



免疫力を上げるために
ココといっぱい触れ合って
幸せホルモンのオキシトシンをいっぱい出せるようにしよう。


いろいろ自分でも調べて、効果のあるものはないか探してみよう。

少しでも分からないことや気になることがあったら、
すぐ、獣医師に聞くようにしよう。

ただ、見守っているだけでは気持ちが落ち着きません。

◆     ◆     ◆

毎日、Sさんのお宅に行かせてもらっています。
ココはSさんの家を目指して、ぐいぐい行きます。
ココはSさんご夫婦が大好きで、お会いするととても幸せそうです。

ドッグフードもSさんがあげると、それはそれは美味しそうに食べます。



抱っこしてもらうと体を預けてしなだれてくるので
「ココはおとなしくて賢いね。」
「本当にいい子やね。」
「なんでこんなに可愛いの!」
といつも言っていただいています。



ココにとっては家が2つあるようで幸せも
2倍ではないかと思います。
ありがたいことです。

Sさんは今年の4月にゆめちゃんという
ビーグル犬を亡くしました。





ゆめちゃんが亡くなってぽっかり空いた
心の中にココがストンと入ったようです。

ゆめちゃんは2歳半で白内障と緑内障になり全盲になりました。
15歳の時に上顎に悪性腫瘍が出来たそうです。
手術をして、18歳まで生きたということです。
手術したのは同じ病院です。
そんなご縁もあるので、ぜひ長寿のゆめちゃんにあやかりたいです。



ココと私が帰ろうとすると必ず
「ココちゃん、おねんねやね。」
「ココちゃん、お泊まりする?」
と言ってなかなか帰してくれません。

そして、帰るときには必ず
「また、明日!」
「明日は○時から家にいるから、いつでも来てね。」
と言ってくださいます。

ココが帰った後はゆめちゃんに
必ず謝るのだそうです。

「ゆめちゃんのことは忘れてないけど、
ココちゃんのことを可愛がってばかりでごめんね。」と。





ココからの贈り物

2022-10-13 23:35:41 | 



ココはりんくうの近くの病院に9月26日に入院しました。
27日が手術だったので、急遽26日と27日に
近くのホテルに泊まることにしました。

1泊目はホテルベイガルズ 
関西空港が海を挟んで目の前です。
ベイガルズは当日の朝に予約したにも関わらず
最上階のオーシャンビューの部屋でした。



窓から外を見ると、関西空港から
何度も飛行機が飛び立ちます。
7〜8分おきぐらいでしょうか?
船も行き交います。

カメラ(OLYMPUS OM−D E−M5Ⅲ)は
持って行きましたが、
三脚もレリーズも持っていっていません。

1日目は窓の台に置いたり、テーブルに置いたりして
なんとか撮ってみました。
夕焼けがとてもきれいでした。



奇跡の一枚!
家に帰ってパソコンで写真を見て驚きました。
飛行機だけではなく
明石海峡大橋も写っています。



◆     ◆     ◆

2泊目はオリエンタル スイーツエアポート 大阪りんくうです。
関西国際空港連絡橋の近くの高層ビルなので
関空に訪れた方は見たことがあるのではないでしょうか?



オリエンタル スイーツエアポート 大阪りんくうは
2日前の予約でしたが、
こちらも最上階の関空連絡橋側のオーシャンビューの部屋でした。

やはり、コロナの影響なんでしょうか?
どちらも人が少なく、宿泊費もとてもお安く、
信じられないほどでした。
オリエンタルスイーツエアポート 大阪りんくうは
10月31日に閉館するそうです。

2日目、ホテルの部屋に入り窓を開けて驚きました。
こんな凄い景観は見たことありません。
もう、一生出会うことはないと思いました。

自然の美しい景色ももちろん好きですが、
こういう景色も被写体としては面白いと思います。

連絡橋と4号湾岸線が芸術的に組み合わされています。
そこに車はもちろん、飛行機、船、電車が行き交うのです。
そして、広い海と空。





これはジオラマ、カメラにはこんな機能も付いています。
この2枚は翌日の写真

当日、ココのお見舞いに行く頃になって雨が降ってきました。
写真の撮影
は無理かと思いました。

ココのお見舞いをして、病院を出ると
なんと雨がほとんどあがっているではありませんか!

でも、ホテルに着いて窓を見ると雨粒がたくさん付いています。

今日はやはり無理かなあと思っていると、
しばらくすると窓の真ん中の方から雨粒が消えてきました。

だんだん暗くなってきて、車にライトが点いてくると
どうしても光跡撮影が撮りたくなります。
でも、三脚もレリーズもなくては光跡撮影は出来ません。
何度も奇跡は起こらないのです。

以前のスマホにはスマホでシャッターが切れる
アプリを入れていました。
ところが8月にスマホを変えたので入っていません。

もしかしたらとOLYMPUSのホームページから
入ってみるとそのアプリが見つかり、
なんとかダウンロード出来ました。
(自分でも凄い執念だなと思いました。)

次は三脚です。窓の淵にはまだ、雨粒がついているので、
窓の台におくと雨粒が写ってしまいます。
部屋を見ると加湿器があり窓よりは少し高いものでした。



飛行機はどこから飛び立つか分かりません。
暗くて小さいので滑走路を動いている飛行機はなかなか見えません。

飛び立ちそうな飛行機を狙って、
前もってシャッターを切ってもなかなか飛んでくれず、
ダメかと思っていると急に違うところから飛び立ちます。
すると滑走路から飛び立った写真になりません。

また、飛び立った飛行機を撮っていると、
大きく旋回する飛行機は時間がかかります。
飛行機が見えなくなるまで撮っていると
自動車のライトが重なってきてうるさくなります。
その塩梅が難しいのです。



降りてくる飛行機もありました。
飛行場に近くなって、なぜか急に見えるのです。



出来るだけ電車も入れたいと思いました。
ありがたいことに関西空港線は本数が多く、
知らぬ間に写っていることがよくありました。



上の写真を切り取ったもの。
明石海峡大橋がよく見えますね。

ココの入院、手術で心は重かったですが、
写真に集中していると気持ちが切り替わり、
お陰で辛さから少し離れることできました。
写真好きな私にこんなに良い景色を見させてくれ、
心を軽くしてくれたココに感謝です。



退院後のココ

2022-10-08 23:20:00 | 

ココは9月27日に悪性末梢神経鞘腫瘍の手術をし、
右前足と肩甲骨を切断しました。
4日後の30日に退院しました。




10月1日、退院した明くる日、
大好きなSさん夫妻の家に向かうココ


術後5日目でこんなに走れるなんて、驚きました。


Sさんの家には8月のはじめ頃から毎日夕方にお伺いしています。
行けなかったのは入院中を除いてたったの3日。

ご夫婦とも、ココのことが大好きで
「ガレージが開いていたらいつでも入って来てね。」
と言っていただいています。
遅くなると「いつでもお待ちしています。」とメールが…

ココの喜ぶおやつやココのベッドにもなりそうな
大きなクッションも用意してくださっています。



私はSさんのお宅を軽井沢の別荘と呼んでいます。
お庭からは緑しか見えません。
芝生の手入れも欠かしません。
白樺の木もあります。

いつも、ご夫婦でココの取り合いです😄

帰りにはお連れ合いのグランパが
「また、明日おいで!」と必ず言って下さいます。

そんなお宅なのでココはSさん宅が大好きなのです。

私もしっかり支えていただいています。

もちろん、ココは「親善大使」なので、
他にも大好きなお宅はいっぱい、大好きな人もいっぱいです。

でも、毎日お邪魔して可愛がってもらっているので
行きたくて行きたくてしかたがないのでしょう。


◆     ◆     ◆

足を失って退院した次の日、ココは急に悲鳴を上げました。


ココがいつも寝ている丸いクッションの中で
寝返りをうとうとしたのでしょう。
その時、右前足がなく思うように動けなかったことに
パニックになったように思いました。
その後、クッションから転げ落ちそうになり、私は手で支えました。

ココにはまだ右前足がなくなったことが
理解できていなかった
のかもしれません。

その後は階段を上る時や溝を飛び越える時は
慎重に考えているように思います。
少しず分かってきているのでしょうか?

あと、一番気になっているのは心の傷。
知らない部屋に連れていかれ、私もいなくなり、
檻のようなゲージに入れられ、
何人かの人に入れ替わり、立ち替わり体を触られたり、
器具を付けられたり、そして、手術。
またゲージに入れられて、気が付いたら右前足が・・・

一番辛かったのはエリザベスカラーを付けられた時。
それがゲージに当たって耳元で大きな音がする事。
音に敏感なココはパニックに
なっていたかも分かりません。
  


そして、私が来て、連れて帰ってもらえると思ったのに
すぐに帰ってしまったこと。

退院しても、しばらく、表情が険しく、うかない顔で
眉間にしわがよっているように見えました。
目に力がありません。



でも、ご近所さんに抱っこしてもらったり、
Sさんに何度も「大丈夫だよ」「大丈夫だよ」と
抱きかかえながら優しく撫でてもらったりする中で
最近はすっかり元のココに戻ってきているように思います。

ココには抱っこが一番の薬です。

10月3日、家に近いところにある動物病院に行きました。

まだ、痛みはありますが、
傷口が腫れていたり赤くなっていたりせず、
とても綺麗だということで
抜糸を13日にすることになりました。

10月7日、手術をして下さった医師から電話がありました。

「病気の種類は肉腫。
腫瘍は取り切ったが切除しても残っていることはあり、
再発することはある。
基本的には治療はしない。
腫瘍細胞はなかったがしっかり経過観察するように。」
とのことでした。

「再発する一番早い例は?」と聞くと
「2、3ヶ月ということもある。」と聞き、驚きました。

肉腫とがんの違いについて調べてみました。

皮膚や胃・腸の粘膜などから発生した悪性腫瘍を「
筋肉・線維・骨・脂肪・血管・神経などから発生した悪性腫瘍を
肉腫」と言うそうです

仮に極めて白に近いと言われても
100%大丈夫ということではないので、
ココが幸せに感じる時間を出来るだけ多く持つことに
心血を注ごうと思います。

◆     ◆     ◆

7日は私のメンタルヘルス(精神)科の受診でした。
過去の私のブログを読んでくださったことがある方は
ご存知だと思いますが、
私は軽躁とうつを併せ持つ双極性障害2型という疾患があります。
これは心の病気ではなく脳の病気です。

主治医に「辛い状況にも関わらず、
心に鎧をつけているようで、心が遠い感じがして、
感情的にならない。」
ことを伝えました。

医師からは「今は自分を守るために心にクッションを付けている。
そのことを自覚することが大事で
その後の症状を軽くすることができる。」とのことでした。

私は昨年、6月に弟と愛犬ナナを相次いで亡くしました。
ところがうつの症状が出たのは12月でした。
入院もしましたが、症状が治まったのは半年後の5月でした。

いくらかマシな日もありましたが
それはそれは辛い状態が続きました。
1日中、なんとも言えない狂おしいほどの不快感が続きます。
2度となりたくない症状です。

今は当時より薬を増やしています。
飲んでいる薬の効能を見ると

感情の高まりをを抑えたり、
気分の波を小さくする。

気分の変動をを抑える。

不安や緊張をやわらげ、いろいろな症状に使用する。

とあります。


ココが再発しないことを願うばかりです。