クローバー 匍匐(ほふく) 福福

末梢神経鞘腫瘍で右前足と肩甲骨を切断したココのことや身の回りの出来事など日々感じたことを発信します。

アイドルココは12歳に!

2023-07-30 23:43:03 | 
今日7月30日はココの12歳の誕生日です。

ココが一番喜ぶことは何かと考えました。

ココはおやつよりも、おもちゃよりも人が大好きです。

それで、いつもとてもココを可愛いがっている方に我が家に来ていただいて、誕生パーティをしました。



<プレゼントのケーキと私の特製かき氷でお祝いしました。>

ココが2021年9月23日に我が家に来てから、1年10ヶ月が経ちました。

この間、いろいろなことがありました。



<Sさん、Yさんから誕生ケーキをいただきました。ココは興味津々です。>

◆     ◆     ◆

まず、私が2022年の2月に入院することになり、知り合いに18日間預かってもらうことになりました。

ココはそちらでかなり困らせているようだったので早く退院しました。



<ココに似合いそうな花を選びました。>


昨年の7月には右前足の動きがおかしくなりました。

なかなか原因が分かりませんでしたが、調べた結果、悪性腫瘍であることが分かり、手術をすることになりました。

ココが呼吸が止まり、心臓も止まることがあると伝えたので、そちらの検査を先にしました。

家で3日間ホルターを着けたり、動画を撮ったものを見せたりしました。



<これがホルターです。>

その結果、20秒くらいほとんど呼吸をしていないように見えるが、かすかにしていて、その前にする大きな呼吸と合わせると健康上、問題ないとのことでした。

心臓も4秒くらいとまることがあるが大丈夫だということでした。



<好き嫌いが多いココも美味しそうに食べました。>


9月27日に右前足を切断しました。

近くのホテルに泊まり、何度か面会に行きましたがココはとても辛さそうな顔をしていました。

何よりも私が迎えに来たと思ったのでしょう。

私が帰る時は悲壮な声で鳴きました。



<普段の顔と全く違う顔のココ。よっぽど不安だったのでしょう。>


4日後の30日に退院しました。あまりに早い退院で驚きました。

ところが、次の日には走れるほどの回復力を見せました。

動物の生命力を感じました。


  ◆     ◆     ◆



<いるかなあ〜!いつも散歩のたびに何軒かのお宅をテェックします。


『ココは親善大使』という記事を昨年の7月23日に書きましたが、ココはそれはそれはフレンドリーなので、たくさん可愛がってくださる方がおられます。

この辺りのアイドルと言っても過言ではないと私は思っています。


ココが散歩をすると・・・

❤️いつ行っても、お庭や家の中に入らせてくださる方

❤️この時間なら庭にいるよと待っていてくださる方

❤️ココを見かけると抱っこして家の中に入り、ココのお気に入りの場所に連れて行ってくださる方

❤️ココを見かけると、ずっと抱っこして声をかけたり、遊んでくださる方

❤️近くを通ったら「呼び鈴を押してください。」と言ってくださる方

❤️今まで会釈をするだけだった方がココを見ると「頑張っているね。」と笑顔で声をかけてくださるようになった方

❤️今まで犬がこわくて近寄れなかった方がココなら大丈夫と言ってくださる方

❤️ココを旅行に連れて行ってくれたり、私が「入院する時はココを預かるよ。」と言ってくださる方

❤️我が家に来るお客さんのほとんどの方は話が終わるまでずっとココを抱っこしてくださいます。

まだまだ、あげると切りがありません。


◆     ◆     ◆


今年の6月にはMRIを受け、悪性腫瘍の再発の可能性があると言われました。

また、ココと同じ病気で足を切断した20頭のうち、半数は1年以内に亡くなっていると聞かされました。

まだまだ、心配の種は尽きません。

9月27日が次のハードルです。来年もぜひ、誕生日を迎えてほしいです。

私はココが好きで好きで仕方ありません。


久しぶりの母の笑顔

2023-07-26 21:33:28 | 
7月24日に母は療養型病院に転院しました。

今までいた病院は急性期病院で急性疾患または重症患者の治療を24時間体制で行なう病院です。


急性期病院は急性期の患者さん・救急の患者さんのために機能を強化し体制を整えた病院なので、急を要する患者のためにある程度治療が済んだ患者は出なければなりません。





一方、療養型病院は病状が慢性期になった患者を対象に医療ケアやリハビリのサービスが受けられる病院です。

在宅で暮らすことは困難で、日常的な医療ケアが必要な患者が対象です。

介護保険ではなく、医療保険が適用されます。





入院時に担当医師から説明を受け、『人生最終段階における医療に関する処置確認書』を相談しながら書きました。

いざという時は積極的な延命治療を行わない代わりに痛みや苦しみのないようにして穏やかに終末期を迎えるようにするということでした。

胸が痛みました。

もちろん、穏やかに過ごしてほしいと思いますが、母が食べられるようになって、1日も早く元気に退院できることを望んでいます。





看護師さんが「お母さんは要介護2だけど、認知レベルは少し落ちていませんか?」と聞いてこられました。

「2ヶ月前、施設で介護認定再調査をしましたが、日常のことはある程度できているし、認知レベルも落ちていないのでそのまま要介護2と判定されました。」と答えました。

看護師さんは「要介護3の可能性が高いので申請をしようと思いますがいいですか?」と言われました。

私は承諾しましたが、その時に「認知症ということになれば、病院での看護がより手厚くなるし、特別養護老人ホームにも行けますよ。」とのことでした。

また、「特別養護老人ホームでは鼻からチューブを入れて、栄養剤を入れた状態でも入所できます。」と教えてくださいました。

母の状態を見て、一番いい居場所を選択できると思いました





26日に面会に行きました。

病室に入るなり、母がとびきりの笑顔で迎えてくれました。

思わず、ホワイトボードに『元気そうだね。顔色もいいよ!』と書いて見せると頷いていました。

すぐに看護師さんが来られたので、そのことを伝えると「今、お風呂から出たばかりなんですよ。」と言っておられましたが「今までは眉間シワを寄せていることが多く、憂うつそうな顔をすることもあったので嬉しいです。」と伝えました。

鼻からのチューブが太いものに変わっていました。





テレビが好きな母が見ていなかったので、「母は耳はほとんど聞こえませんが映像は見ているので、見せてあげてください。」とお願いしました。

面会は10分だけ。帰ろうと母に手を振っていると「10分経ちました。」と言いにこられました。

母の笑みが一時的なものかどうか分かりませんが、ぜひ、次も笑顔で迎えてくれることを願っています。



ココの異変

2023-07-21 11:33:06 | 

10日ほど前から、ココが突然吠えまくるようになりました。
尻尾を振りながら・・・

いくら話しかけても鳴き止みません。

ココはいつも「おとなしいね。」「お利口やね。」と周りの人に言われていますし、
家でも聞き分けがよく、本当に賢い子だなといつも思っています。




抱っこをすると鳴き止みます。

そして、今まで以上にペロペロ攻撃?が始まります。
伸び上がって、嫌がる私(衛生上)をモノともせず、強烈にしつこく迫ってきます。

抱っこをしても下ろすとすぐに鳴き始めるので、時々スリング(抱っこ紐)に入れます。そうすると私が下ろすまでずっと静かにしています。
スリングなら、用事もできます。




分かりにくいかもしれませんが、左側の白っぽい布を肩からかけて、お腹の辺りの袋にココを入れます。



7月10日に動物病院に行き、ココの吠えている動画を見せました。

獣医さんは「分離不安症かなあ!」と言われるので「安定剤のようなものはないですか?」と聞くと「胃薬の中にも少しだけど含まれている。」とのことでした。

分離不安症で思い当たるのは、この頃、母の病院にしょっちゅうに行くので一人(一匹)で留守番することが増えたことでしょうか?


ココは犬3匹、猫15匹のところから我が家にやって来ました。
ご両親が亡くなった後、息子さんが仕事をしながら世話をしていたそうです。

ココが以前どんな様子だったか知りたくて、ご近所の方お二人に話を聞いたことがあります。

3匹は窓のところからずっと吠えていたそうです。寂しかったのでしょう。
その当時のことを思い出したのでしょうか?


もう一つあります。
ココの後ろ足がおかしいのです。




ふらふらして、よろけて転ぶことがあります。

この動画も見せたのですが、獣医師は「なるべく、歩かせないようにして、様子を見ましょう。」と言われました。

ココは散歩をしながら、来る人来る人に尻尾を振って近づいていきます。

いつも可愛がってくれる方がおられるかどうか、チェックしているところも何軒かあります。





そうして出会った人とコミュニケーションを取るのがココの日課なのです。

ココの好き好きモードにメロメロになってしまう人はとても多いです。
そうして可愛がってもらうことが何よりも嬉しいココです。

その散歩が少しだけなので、ほとんど人に出会うことがなく、ココにとってはフラストレーションが溜まるのでしょう。


18日の診察の時に「前回獣医臨床センターでMRI を撮って結果を聞いた時、後ろ足のことは聞いていないので確認していただけませんか?」とお願いしました。

保険が効かないので、MRIだけで15万円するのです。できるだけの情報は聞かせてもらいたいです。

参考のためですが、去年の呼吸や心臓がが止まっているように見える検査や切断した右前足の検査や手術費用で約60万円近くかかっています。合わせて75万円位かかりました。(ルルもナナも結構かかっています。)


先ほど(21日)獣医臨床センターから『MRIの検査を調べてみたところ、後ろ足の変化について、とくに問題はない。』と報告を受けたと獣医師から電話がありました。

『腰と胸の辺りに加齢性の変化があり、3本足なのでさらに負担がかかっているのかもしれない。』とのことでした。

ホッとしました。

吠えることについては抱っこして、少し遠くに行ってはどうかとのことでした。





いつも一緒に静かに寝ているココですが、7月19日の夜はベットに来ても落ち着かず、うろうろして、時々けたたましく鳴きました。

何度もギューと抱いているうちにココも私も寝てしまいました。

その日は弟家族が来ていたのですが、母の見舞いや用事があり、2回は家に戻りましが、人の大好きなココは一緒に行きたかったのでしょう。寂しかったのだと思います。

次の日の予定はキャンセルして、ずっとココと一緒にいました。

でも、昼間はおとなしかったのですが、夕方、一番上の動画のように吠え出してしまいました。





ブログを書いている間、2時間以上ずっと抱っこしたら、その後は吠えなくなりました。

要求吠えや不安吠えは吠えるのを我慢できたら褒めて、我慢できるのを少しずつ増やしたらよいと聞いていますが、我が家の周辺はとても静かなところで猛烈に吠えているのを放っておくことは難しいです。

母が以前、よく「この辺りの人は息をしているのだろうか?」というほど静かなのです。





ピアノの先生が私を励まそうとわざわざ我が家に来て演奏してくださいました。

「見上げてごらん夜の星を」 「上を向いて歩こう」「荒城の月」「涙そうそう」「琵琶湖周航の歌」の5曲です。

気持ちがなだめられて、どんよりとした重い心が爽やかな風で吹きとばされ、少し軽くなったような気がしました。

先生の温かい心が胸に沁みました。

一緒にピアノを聴いてくださった方も、とても良い時間が過ごせたと喜んでおられました。涙を流された方もおられました。




ココは抱っこしてもらいながら静かにピアノの演奏を聴いていました。


少しでも食べて!

2023-07-15 22:05:55 | 
7月12日、先日の胃カメラの結果と母の最近の様子について、担当医師から説明がありました。

胃カメラの結果は問題なし。
嚥下、飲み込み機能、筋肉などもそんなに悪くない。

誤嚥性肺炎は良くなって来て、抗生剤も止めている。
あとは食べることだけ。

手術前から言っていたように、手術して胃を切って、体力を使うので食事が進まないとか寝たきりになることは予想される範囲。
食欲、気力の問題





食べる量が少ないので鼻からチューブを入れ、栄養剤を流している。
栄養がついて来たら、体に元気が出て、食べたくなるかもしれない。

点滴もせず、鼻からのチューブの栄養もせずに、食欲がない、食べないのだったら、それを老衰と捉えて様子を見るのも一つ。





せっかく手術したし、元気になるかもしれないと鼻から栄養を送っている。
チューブはいつでも抜くことが出来る。

胃ろうも抜くことはできるがお腹に穴をあけることになるので体に負担がかかる。

手術の影響もあって体がだるくて食欲がないというのもあるだろうから1ヶ月か2ヶ月とか長い時間をかけて様子を見る。

胃がんの治療としてはこれで…。
抗がん剤治療をしないとなるとゆっくりリハビリをするか療養することになる。





正直言うと、これくらいの年齢の方でがんは治っている、すごい病気があるわけではないのにご飯が食べれない、体が動かないとなると、年齢の限界が来ているのではないか。そういう方に延命治療はしない。

療養型の病院に入っても、目標は施設に戻ってお寿司を食べること。すぐに良くなることは難しいでしょうが、2.3ヶ月経ったら元気が出てくるかもしれないかと思っている。

何でもいいのでお母さんの食べやすそうなものを持って来て下さい。





11日、看護師さんは「少し鬱っぽいかも。」と言われました。

笑顔がトレードマークのような母ですが、ほんの少ししか笑みを浮かべませんし、食べることを拒否しているかのようです。

食べるように口に持って行ったものを手で強く押し返す母を見て泣いてしまったことがあります。

全く反応しませんでした。

デラウエアを持って行った時は4粒だけ食べました。これでも食べた方です。





母はがんと告知された時「ショック」と言っていましたが、その後、病気について何にも言いません。

手術をした後のしんどさ、辛さに自分はもう長くはないのではないかと重苦しい気持ちになっているのでしょうか?





ココの静止画や動画を見せた時、とても笑顔になりました。次々に見せるとその度に嬉しそうに見ます。もっとココの静止画や動画を撮って見せてあげたいと思います。





7月14日、退院後に入る予定の療養型の病院に行ってきました。

母は高齢な上に食べないこと、CRPなどの数値が悪いことなどから、入院してもすぐに亡くなってしまうかもしれないと言われました。もちろん、最悪のことを想定して言っているのだと思います。



誤嚥性肺炎

2023-07-09 21:31:45 | 

7月5日に主治医から手術後初めての説明がありました。

『食道胃接合部がんの手術で胃の3分の1を切除した。
切れ端どうしを吻合(ふんごう)している。合併症はない。

食事を摂るのが進まない。

誤嚥性肺炎を何度も起こしてる。

手術直後から熱を出していたが、それは誤嚥性肺炎からのもの。
わずかしか食べれないが、その食べたものをもどし、肺に入ってしまう。

抗生物質を使って良くなってきたが、今月の3日、4日も熱が出て
ぐったりしてしていた。

進んでは戻ってという状況。





顕微鏡の検査の結果はステージⅢa 。
根治手術は出来ている。
再発の可能性は3~4割。

元気な75歳以下の人は抗がん剤治療をするが91歳の母には難しい。

定期的にチェック。
5年間再発しなければ完治となる。


7月6日に胃カメラで胃と食道の繋ぎ目がどうなっているかを見る。(7/9現在結果はまだ聞いていない。)




リハビリは続けているが、肺炎になって熱も出るし、体もしんどい。

リハビリを続けながら、食べれる状態を見て、どこかで点滴をやめてしまわないといけない。

それで、施設に帰ってもらわなければいけない。

食欲がない、食べられないとなるとどうしょうもないかもしれない。





選択肢としては鼻から管を入れて、胃に直接栄養剤を流し込むか胃ろう作るという話になってくる。

そうなると延命治療。自然な人間の経過としてはちょっと外れてくる。

出来たら、食欲が出て口からご飯を食べてもらいたい。それが目標だったんだけど・・・

家族で鼻から管を入れるか、胃ろうをするか、それともしないかを検討しておいて下さい。』





*    *    *


どこかで点滴を外す?それで施設に戻る?

そして、鼻から管を入れて栄養剤を胃に入れることや胃ろうの話が出た時はなんだか見放されたような気がしました。

でも、ネットで誤嚥性肺炎について調べてみると、

『高齢者は誤嚥の危険性が高く、肺炎を繰り返すことが多い。

再発を繰り返すと抗生物質が効きづらい耐性菌が発生して治療が困難になる。』
とありました。

かなり、深刻な状態なんだと思いました。





退院したら、施設に戻ることになるということは言いましたが、それは元気になることが前提でした。

少し前、看護師さんにすぐに施設に戻ったら、施設の方に迷惑をおかけすることになるので、一旦、別の病院へ転院させたいとお願いしていました。

先生は聞いておられなかったようで、改めてそのことをお伝えすると、そういうことを調整する所があるので、退院したら一旦療養型病院等(リハビリ・点滴できるところ)へ行けるようにするとのことでした。





これは7月3日。

先生の話を聞いた後、5日にも面会しましたが外見は元気そうに見えました。酸素ボンベをつけているのははじめてみました。

7日は談話室に出て来れず、ベットで寝たままでした。それでも、私が顔を近づけるとかすかに微笑んでいました。

「しんどい?」と聞くとやはり、「しんどい。」というので、どこかを手で示してもらうと胸のあたりを押さえていました。



今回の写真は我が家の近くの小さな睡蓮の池。手入れの行き届いていない池で撮るのが難しかったです。