Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

京浜電子工業(株)KE A-663(2)

2025-02-02 15:54:32 | トランジスタアンプ

本日も引き続きKE A-663の整備を行います。

が、程度の良いアンプはこんなものかという結末です。

見た目はどこも悪そうではなく、とりあえず入力と出力を確認してみます。

上記の青とピンクの線がパワーアンプの入力になっています。これらを外して片chずつ見ていきます。

まずは青のL側から。昨日問題があった方です。

出力は下記のようになり、問題なさそうです。

ということはプリの方に問題があるのか??

一度プリ側の基板を取り外してみました。

トーンコントロールの基板になりますが、見た目は問題なさそう。

そしてこの後、再度信号を入れて確認するも、もう現象は発生しなくなっていました。

何が問題だったのだろう・・・長年仕舞われていた状態から急に電源を入れたので、一時的なスイッチやボリュームの接点不良あるいは、電解コンデンサ等が動作しなかったなどが原因なのでしょうか。

ただ1点気になったところでは、パワーアンプのバイアス調整と思われる半固定抵抗器が、若干の接触不良を起こしているのがわかりました。いわゆるガリという現象です。

そこで、密閉型のものに変更し、バイアスも調整しました。

基板の上部にある青色のパーツです。これは前回の修理でも交換しています。

そしてバイアスを調整すると・・・

この状態から下記のように20Vppくらいの出力になりました。

両チャンネルとも出力はそろっています。

ところでアンプ本体の入力から、スピーカ端子の出力までのレベルを確認すると、若干L側が低いのですが、少しなので恐らくは部品のばらつきによるレベル差ではないかなと思います。そこまで修理するかどうかですが、実使用上差し支えない範囲と思いますので、これはそのままにしておくこととします。

とまあ、程度の良いアンプは修理箇所もほとんどなく、ネタとしては長続きしませんでした。

ただ、電源の改造を行いたい気持ちもあり・・・しかしこれは、部材の加工を必要とする作業が発生しそうで、どうしようかと悩んでいるところではあります。

結局寒い中、加工作業が必要なのか・・。

 

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京浜電子工業(株)KE A-663(1)

2025-02-01 18:08:34 | トランジスタアンプ

またまた、ジャンクのアンプを入手してしまいました。

どんなアンプかといいますと・・・

京浜電子工業製のKE A-663という小型のアンプです。

以前、ここで紹介したアンプになりますが、今回は安かったのと見た目がきれいだったので、もう一度と思い、落札してしまいました。

今日は早速中身の確認です。

いつの時代のものかはわかりませんが、ELNAの電解コンデンサが割合新しい感じがしたので80年代のものではなかろうかと想像しています。中学生か高校生くらいに、この電解コンデンサの外皮を見たような。

ところで、こういう古いアンプは錆が多かったり、内部は埃まみれになったりしているのが常ですが、このアンプはかなりきれいです。外側のネジや端子類がきれいで、内部にはホコリの侵入がほとんどありません。

かなり程度が良さそうなので、そのまま鳴らしてみようと思い、冒頭の写真のようにいつもの場所にセッティングして鳴らしてみることにしました。

しかし、残念なことにL側のアンプからはかなりノイズの多い音が。

オシロで波形を見てみると下記の様な波形です。

一方のR側の音はといいますと、正常に出ていてあっさり素直なきれいな感じの音が聞こえます。真空管に例えると6V6シングルアンプのような音です。

出力の波形は下記のような感じでした。

えらい違いです。

どうやら新しいネタが出来た様で・・・

少し暖かくなる前にこのアンプの修理、改造などで遊んでみたと思います。

 

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窓付き真空管アンプの製作(8)

2025-01-26 18:29:04 | 窓付き真空管アンプの製作

今日はチャチャっと作業。

昨日、方針を決めましたので、ちょっとだけ図面を書いてみました。

まずはシャーシが下記のようなものなので、これに出力トランスを載せた図面になります。

そして図面は下記のように出力トランスを斜めに傾けた状態で設置します。

これで、うまくいくでしょうか。

ノイズの具合を試してみようかと思いましたが、シャーシの図面を書くにあたり、試す環境を壊してしまったので確認できず・・・とりあえずこれで製作しようと思います。

ただ、この寒さでは穴あけも大変ですし、塗装も時間がかかるのでもう少し暖かくなってから始めようかなと。

しばし、このアンプはいったん置いておくかもしれません。

 

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窓付き真空管アンプの製作(7)

2025-01-25 22:57:53 | 窓付き真空管アンプの製作

昨年からの続きで、まだ相変わらず地味な作業が続いております。

とりあえず、年末に電源トランスにショートリングをつけてみて効果を確認したのと、出力トランスにシールドをしてみましたが結果は如何に。

まずは電源トランスにショートリングをつけてみます。

銅板は0.2mm厚で30mm幅のものを買いました。厚めのものにすると加工が大変なのとアマゾンに良さそうなものがなかったので、この大きさのものにしてみました。

一周したらハンダ付けします。

そして試してみます。

球は、大掃除で6CD6は倉庫に仕舞ってしまったので、6CA7に変更しております。

出力トランスの2次側にオシロをつないで確認してみます。

以前は2.5mV位あったので効果は少しあったようです。

 

が、これは年末に試した結果でした。

本日再び確認してみたところ、なんと以前の計測結果と同じ程度になっていました。

そこで、今日は出力トランスにもシールドを施してみたいと思います。出力トランスにマックエイトのSHS-3Bという銅を使用したシールドを巻いてみることにしました。

これを35mm幅に切り出して出力トランスに巻きます。ただ、単にまくだけではなく、その下にこんなシールドシートも貼っておきました。

ノイズ抑制シート「バスタレイド」というものです。高周波用っぽいのですが、マックエイトのクッション代わりに。まるで絆創膏のようです。

マックエイトのものは、はさみで切れるしトランスのコアに沿って加工もしやすいので結構優れものです。こういう使い方が正しいのかは疑問がありますが。まあ、何らかの効果を期待してのことです。

さて1個目巻き付けが完成しました。

これで確認するとどうでしょう。

なお今日は、6GB8に真空管が代わっております。

結果は、下記です。

少し下がりました。やや効果があるのかも。しかし、これはちょっとまだノイズが大きいと思います。

しかしもう手はつくしましたので、やはり取り付け方を工夫しないとダメなようです。そこで、出力トランスをほんの少し、傾けてみました。

その結果、効果てきめんです。

最終的にはこうするしかないかなと思います。この方法で行ってみようと思います。

片方だけシールドをつけるとアンバランスなので、もう片方にも同じシールドをつけておきました。

少し変わったトランスに見えて案外見栄えが良いのではないでしょうか。

そろそろ設計に移りたいと思いますが、塗装、穴あけはもう少し暖かくなってからにするかも。

 

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堺市A氏宅でのオフ会

2025-01-19 21:25:22 | オーディオオフ会

今日は今年初のオフ会です。場所はいつもお世話になっている堺市のA氏宅です。

まずは、本日試聴するアンプたちです。

上記はA氏が昔、LUXのA3000を基にKT-88で組んだプッシュプルアンプです。金工の達人であるA氏が作るシャーシはステンレス製に厚めのウッドフレーム、球の落とし込み具合など手の込んだ作りが特徴です。

次に拙作の6327シングルアンプになります。

いつの間にか埃まみれになってしまい、掃除しないといけない状況です。回路はちょっと触りNFBが少なめになるようにしましたが、しないほうが良かったかも。

次は、16A8シングルアンプです。

16A8のパワー部だけ使用した超三アンプです。ほっこりした音で低音も良く出ています。

そして部屋の奥を見れば何やら製作途中のアンプがA氏の作業台に立てかけられています。

このアンプは何かお尋ねしたところ、じゃあ鳴らしてみましょうと。

姿を現したのは100THによるイントラ反転シングルアンプです。

プレートに630Vもの電圧をかけプレートがマグマの様に赤く輝いています。

そしてこのシャーシもまた手の込んだ作り・・・

天板は真鍮を加工しメッキしたものだとか。銘板もしっかりつけています。出力トランスは、十分なコアボリュームを持った特注のカットコアトランスに、これまた自作の2mm厚の鉄板を加工したトランスカバーが装着されています。

出てくる音は、見た目に相応しくも、良く伸びた高域が特徴です。

一同この迫力にしばし飲み込まれました。

そんなこんなで今日は今年初のオフ会を楽しく過ごすことが出来、今年も幸先の良いスタートが切れたのではないかと思います。

今年も良い年になります様。

 

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