Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

窓付き真空管アンプの製作(4)

2024-12-21 18:43:36 | 窓付き真空管アンプの製作

先週に引き続き、シャーシ関連の作業です。

先週は鋳掛屋になり、シャーシの穴埋めを行いましたが、今日はその結果の確認とシャーシの塗装を剥がしてプラサフだけ塗っておきました。

塗装の剥離は下記のものを責めたいと思います。

真ん中のスプレー缶には剥離剤が入っており、塗装された部分の塗装をはいでいきます。

メインシャーシも当初は剥離剤を掛けようと思いましたが、作業量を考えると大変なので、このシャーシはサンダーで削ることにしました。

剥離剤は、底板、前後のパネル、サブシャーシの部分になります。剥離の要領は以前、やっていますので同じようにやりました。

前回と同じく水洗いします。

綺麗になりました。

こんな感じですべて剥離できました。

ところで、気になるのは前回やった鋳掛の結果ですが、どんな感じになったでしょうか。

サンダーで削ったところ上記のような感じです。写真では結構ふちが目立っていますが、その場での見た目はあまり目立たないかな?と思いました。しかし写真ではこんな感じで目立っていましたので、もう少しパテ埋めを頑張ればよかったかなと思います。

が、その場では大丈夫だろうと判断し、プラサフを塗ってみました。

塗りたての状態では、ほとんど埋め跡は目立ちません。

では、乾いたところで見たらどうでしょう。

こんな感じになりました。案外目立つかも知れない・・・これに上から暗い色を塗ると大丈夫な可能性もありますが、やはり気になります。

少しパテ埋めが少なかったかもしれず、もう一度頑張るかもしれません。とりあえず今日の作業はここまでにしました。

 

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窓付き真空管アンプの製作(3)

2024-12-15 18:49:07 | 窓付き真空管アンプの製作

突然ですが、鋳掛屋ってご存じでしょうか。

Wikipediaでは「鋳造された鍋、釜などの鋳物製品の修理・修繕を行う職業。鋳かけ、または「鋳鐵師」との表記もなされる。」

今日は鋳掛屋になりました。

上記写真は窓付きアンプのシャーシの前面パネルですが、赤丸の部分の穴はもとはスライドスイッチが付いていたのですが、次に製作するアンプでは恐らく使用しないので不必要な穴はふさぎたいのです。これをふさぐ方法ですが、以前、宝塚にあったValves’Worldという真空管アンプ工房のTossieさんに教えてもらったのが鋳掛です。

昔は鍋などの穴をふさぐ鋳掛屋という商売があったようですが、先のWikipediaによると最近はもうなくなったようです。確かに子供の頃は、刃物研ぎや湯たんぽの穴の修理、鍋の修理のようなことをやっているおじさんがトラックでよく来たものですが、さすがにそんな商売をやっている人も見なくなりました。

今回は鋳掛といっても大したことはなくただ穴をふさぐだけです。特に鉄を溶かしたりはしませんがハンダを溶かす程度のものです。

まずは小さな穴から埋めます。

まずは金床を用意します。私の場合、金床は30㎝スピーカから外した角型ヨークのアルニコマグネットです。そして針金みたいなのは園芸用などで使用するアルミの針金です。

写真を撮る前にすでに左側の穴は試しに埋めてみたのですがうまくいったのでターゲットは右側になります。

まずは、アルミの針金を5-6mmに切り取り、穴に入れます。そしてそのまま金槌でシャーシを傷つけないように叩きます。

これくらい叩けばいいでしょうか。ペチャンコになるぐらい叩けばよいです。では表はどうなったかというと・・・

こんな感じです。境目がわかってしまうほどできれいには埋まっていないですが、これを後でパテで埋めれば大丈夫です。ちなみに埋めたアルミは膨らんでいますのでなかなか外れません。

次に大きな四角の穴です。

こいつはさすがにアルミの針金では細すぎますので、ハンダで埋めたいと思います。

上記の金属塊は、はんだごてから出たカスが長年かかって積もったものです。こんな塊が数個あります。ここから適量を切り取り、四角い穴に入れて金槌で裏からたたき、同じように埋めたいと思います。

少し盛り上がっていますが、こんな感じです。表側は下記のようになりました。

これも端はパテ埋めです。パテを用意します。

パテはなんでもよいと思いますが、今回は写真のようなものです。2つの成分を混ぜるタイプです。

で表側にパテを塗ってみたいのですがなんと!この大きな穴のハンダの塊が層になっていたようでパテを抑えると裏側からはがれてしまうというトラブルが・・・

失敗しました、やはりハンダの屑が集まったものではだめでした。気を取り直し、今度はちゃんとしたハンダを使用し、穴に合わせて溶かします。

金床の上ではすぐに冷えてしまうので、木板の上で溶かします。

これを上から金槌で叩きます。

表を見てみますと・・・

ハンダのヤニが目立ちますが、うまくハンダが挟まっているようです。先ほどのパテで穴埋めをします。

とりあえず、きちんと埋まったようです。パテが乾いたら紙やすりで削るのですが、これらの作業は塗装の剥離など含めて一度にやってしまおうと思います。ですが本日は忙しかったためまた次回の作業にしたいと思います。

 

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窓付き真空管アンプの製作(2)

2024-12-14 18:26:39 | 窓付き真空管アンプの製作

先週に引き続き窓付きアンプの製作です。

アンプを製作するには、シャーシをきれいにする必要があり元々ついていた部品類を外し、生まれたままの姿に戻してみることにします。

まずは、ボンネットですが以前、塗装をはいだ時に塗装くずが通気孔に詰まっていることがわかりました。

この穴の中に塗料のかすが付いているものがあるので、カッターナイフでこそげ落としました。

こそげ落ちた塗料のかすが窓から見えます。

次にシャーシの中身ですが、まだ少し部品が付いていますのでこれらもきれいに外します。

裏蓋もありました。

この塗装は剥がさないといけませんねー。かなり面倒です。ゴム足は廃棄です。

こういう接着剤はまた面倒です。

そうこうしているうちにすべての部品を外し終えました。

ホコリやら汚れやらがありますので、これらは水洗いです。

水洗いは終わりました。

あまりきれいになってはいませんが、塗装をするのでこの後ペーパーを掛けるため、それほどきれいにする必要はありません。

とりあえず今日はここまでですが若干の部品も流用しようと思います。

 

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窓付き真空管アンプの製作(1)

2024-12-08 20:52:53 | 窓付き真空管アンプの製作

年末の休みに向けてそろそろアンプ製作をと思っていますが、部品やら何やらかなりたまってきましたのでそれらを有効活用できるようなアンプにしようと考え、以前ジャンクで入手したアンプと特注で作ってもらったトランスを使用したアンプを製作しようと思います。

まず、シャーシですが、表題の窓付きというのは、シャーシにカバーが付いておりそこに中身が見えるように透明の窓が付いているタイプのアンプを以前入手しましたのでこれを有効活用したいと思います。

どんな感じかといいますと、下記のような写真の筐体になります。

このシャーシの上に載っているカバーの部分は、以前こちらで掲載したものになります。塗装が汚く剥がすのに四苦八苦したものです。現在はプラサフを塗ってますが、アンプ製作時は色をきれいに塗りたいと思います。カバーの下のシャーシ前面パネルもそのまま使用するか、パネルだけ付け替えるかしたいと思います。

カバーの中身は下記のような感じです。

まだ部品が付いていますが、これらはもちろん使用するものだけ取り付けます。

そして出力トランスですが、以前特注で製作してもらったものを使用したいと思います。

EI型のオリエントコアを使用した30Wのトランスになります。このトランスの巻線は少し変わっていまして、2次側が下記のような巻線になっています。

この巻線はハモンドのトランスを参考にしました。2次側の接続を切り替えることでいろいろなインピーダンスに効率よく変更できるようにしたく、このような巻線にしました。パートリッジだったかは、2次側に1Ωの巻線を4本出して、これを直列、並列に接続し効率良くいろんなインピーダンスを作り出していますが、これをある程度まとめた形がハモンドの形式になるかと思い、この巻線にしました。よくあるパターンで、巻き線の途中からタップを出したものがありますが、例えば16Ωの出力に8Ωを出そうとすると、16Ω分巻いているにもかかわらず、使用している巻線は1/4しかありません。残りは使用しないことになり、効率があまりよくないのではと思います。巻線の有効活用を狙ったものになりますが、果たして出てくる音やいかにといったところ。

ただ、残念なことに各リード線の色がどのタップになるのか、資料をなくしたようで見当たらなく、以前何かのトランスで測定したように再度測定しながら、リード線を確認していく必要がありそうです。

このトランスをシャーシに載せてみました。

スペース的にも何とか載せられそうです。

そして電源トランスは元々ついていたものを使用します。

この電源トランスはTANGOのST-250ですが、B電源の巻線の容量は十分であるもののヒータ巻線が、6.3Vは2個しかなくシングルステレオでは主に傍熱管向けのトランスになるかと思います。ちょっと残念ですが仕方がありません。

さて、このアンプに載せる球ですが何にしようか思案中です。どんなアンプになるのでしょうか。

 

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大量の部品を入手

2024-12-07 21:49:39 | ジャンク

またつまらぬものを落札してしまいました・・・

今回は部品取りのアンプでもなく、トランジスタアンプでもなく、部品そのものです。

下記写真のような部品なのですが、知らない人から見たらただのゴミ、知っている人も使い道が無ければただのゴミです。

実は、今週は数年ぶりのインフルに罹っていたので中身を見るのは今日が初めてです。落札は、数日前でした。

数年前まではインフルに罹ってしまうと1週間程度の休みを堂々と取れていたのですが、最近はリモートで仕事が出来てしまう世の中になってしまったため、イナビルでの治療後すぐに在宅勤務となってしまいました。果たしてこの「リモート」という道具は便利ではありますが、我々サラリーマンの良き味方なのでしょうか。

さて、今日はこの部品の山の仕分けをしたいと思います。

まずは抵抗から。

1/8Wぐらいのサイズの抵抗類です。

1/8Wはかなり小さな抵抗で、もはやカラーコードが小さくて見切れません。また真空管アンプで使用する場合使えるところはほとんどなく、使えたとしてもグリッドバイアス部分の抵抗かと思います。こういう小さな抵抗を高電圧部分に使用すると抵抗が壊れてしまう恐れがあり、これはほとんど使い道がなくいらないものに分類します。残念!

次は1/4W、1/2Wと思われる抵抗です。

これは結構良さそうです。抵抗値にもよると思いますが、先ほどの1/8Wよりも使い道が増え、電圧増幅段のカソード抵抗やプレート抵抗、グリッドバイアスもですし、その他いろいろ使い道がありそうで、持っておきたいものにします。

次は、1W程度の抵抗です。主に酸化金属被膜抵抗です。

これらも使い道が結構あります。1/2Wのところで記載したのと同じ用途やもう少し電流が流れるところ、例えば電源回路などでも使用可能。大きさが1/2Wカーボン抵抗と同じ大きさなのがいい。この中にはリード線が加工されているものと加工されていないものがありますが、加工されていないものはキープ。加工されているものは使いにくいので、少しだけキープし残りは処分です。

次は2W~3Wの抵抗です。

これも1Wの抵抗と同じですが、形が少し大きいのであまり好みではありませんが、真空管アンプでの使い道は多くこれらもキープです。リード線の加工したものは少しだけで良いです。

最後は抵抗以外のものです。

BNCコネクタがありますが、これは特に使用していないので不要です。箱入りの立派なメタルコネクタがありますがこれも使い道がありません。

次にLEDですが使い道はパイロットランプや約2Vの定電圧源くらいの使用方法が思いつきますがそんなにたくさんも不要です。少しだけ使用したいと思います。セラミックコンデンサがありますが数10pFと容量が小さく、用途があまり思いつかないので不要。フラットケーブルのコネクタもあり、これはDACを作っている人がいますので、差し上げたと思います。あと真ん中の銀色に輝くものが見えますが名前はわからないですが使い道がありキープです。

ということで、今回はジャンク部品にもかかわらず多くを部品棚に仕舞うことが出来ました。価格も全然安かったのでしめしめです。しかし一体これらを使う機会はいつあるのか。それが問題です。

 

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