Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

6DJ8単管アンプ(2)

2022-01-29 21:54:49 | コントロールアンプ

先週に引き続き、6DJ8の単管アンプの確認です。

今回は、P-G帰還回路を試してみました。

どんな回路がP-G帰還かと言いますと、下記の回路図のような回路になります。単管なので、位相が逆になるプレート側からグリッドへ帰還を掛けます。

まずは、R1=1kΩ、R2=10kΩで音質を確認しました。すると先週の電流帰還の音よりもかなり良いです。しかし、まだ今一の状況。ちょっと暗めの音がします。

そこで、回路の定数をいじってみました。100Ωのカソード抵抗を33Ωに、20kΩのプレート抵抗を5.2kΩにそれぞれ変更。これで、6DJ8の電流Ipが初めの回路よりも倍ほど流れて、4.5mAほどになりました。そうするとなかなかいいじゃありませんか。そこでもう少し欲が出て、増幅度を増やすべくR2=10kΩから20kΩ、33kΩ、47kΩと徐々に増やしていき音質確認しました。

下記が実験しているところです。ブレッドボードだと好きな時に定数が変えられて便利です。もう電源入れっぱなしで抵抗を差し替えています。

最終的には、R2=47kΩとし、下記のような定数になりました。

この回路で増幅度がどのくらいになるのか確認してみましたが、約11倍になりました。

ということで、ほぼ増幅段の回路は決定しました。ただちょっと気になるところがありまして、R1=1kΩとしましたが、この抵抗、なくてもいい可能性があり、とるかどうか迷っています。

回路を組んだ直後の確認で、「おっ、いい音する!」と思って聞いていたのですが、何と回路を間違えて入力側のR1の端子にR2を接続していることに気づきました。ちょうど下記のように赤線部分の接続になります。

間違いに気が付いて、もしかすると?と思い、R1をバイパスしてみました。この回路とR1ありの回路でそれぞれ音質を比べたところ、R1なしの方が良い音のような気がする。恐らくR1なしの方が帰還が多くかかっているためと思いますが、聞いているうちにわからなくなってきたので、どちらの回路にするかはまた今度決めたいと思います。

ということで、とりあえず増幅回路はほぼ決定。

後は電源回路です。電源は、今試しでやっているような、抵抗を用いたリップルフィルタではなく、ノイズ防止のため安定化電源を組みたいと思っています。さて、こちらもどうなるか。また実験で記載しようと思います。

 

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6DJ8単管アンプ(1)

2022-01-23 22:16:08 | コントロールアンプ

相変わらず、コントロールアンプに使うフラットアンプを単球で作ろうと思っています。

とりあえず、凝ったことはあきらめて形だけでも先に作り、早くオーディオ環境を良くしたいと思っています。そのうえで、いろいろ凝ってみようかと。そこで、単球でフィードバックをきちんとかけるべく、基本的な回路を試してみました。

その前に、現在のトランスでは電圧が低いので、もうちょっと高い電圧を得るために倍電圧整流回路にしました。ついでに、±電源にしようかと思いましたが、凝ったことはやめようと思い、抵抗によるパイ型フィルタでリップルを除去。マイナス側の抵抗は、いらないのですが、途中まで±でと思っていたので、そのまま。

一応、負荷なしでは90Vぐらいまで出ていましした。

まずは、下記の電流帰還回路。カソードパスコンを外した形が電流帰還回路になります。球の増幅度が高ければ、全体の増幅度は、20kΩ/100Ωで200倍ですが、全然そんなにありません。実際には、せいぜい数倍。

はじめは、プレート抵抗は、定電流ダイオードにしてみました。1mAのものを2つパラって2mAとしました。

早速、音質確認。

音は期待していましたが、残念ながらなんだか暗い・・・耳の加減でちょっと聞こえが悪いのかなと思いましたが、何度聞いてもいまいち。なんだろうこれはと思い、定電流ダイオードを抵抗に変えてみました。すると、暗かった音がかなりまともに。ということで、使い方に問題があったのかもわかりませんが、この回路は私好みではありませんでした。

しかし、抵抗に変えた回路でもまだいまいちかなーという状況。そこで、今度は、もう一つの帰還回路である、PG帰還を試そうと思いましたが、ちょっと変更には、時間がかかりそうなので、また次週確認したいと思います。

 

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