今日は早速UY-510Bの5極管アンプの設計を行いました。昨日測定した5極管特性から、動作点を確認してみました。
まずは、特性曲線は電圧範囲が狭いので、図をエクセルに張り付け、足りない電圧部分を下記のように延長し、動作点を決定します。
プレート供給電圧は、大体315V程度ですので、バイアスを考慮し、図のように負荷線5kΩ、Vp=300V、Vg=-14V、IP=38mAが動作点によさそうです。
そこで、この動作点で出力を計算してみたところ、3.75Wとなりましたが、実際は如何に。
早速、UY-510B(T)で製作していたアンプを改造。出力段は、今回5極管なのでセオリー通り、初段のE180Fは3極管接続としました。
次に、出力管のUY-510Bには、スクリーングリッドの電源が必要になります。特性図を見ての通り、スクリーングリッド電流は一定電流に終息するので、定電流回路を採用してみました。また、特性曲線ではわかりづらいのですが、Isgは4mAほど流れそうなので、出力管のカソードには、Ipとで合計42mAほど流れそうです。ということで、回路図は、下記のようになりました。
早速アンプの改造です。
E180Fは3結となりましたので、スクリーン回路を取り外し1.5kΩを介してプレートに接続。左手側MT管ソケットのまわりはすっきりとしました。
出力管には、以前E180Fで使用していた定電流回路をスクリーングリッドに接続し、電解コンデンサをスクリーン~カソード間に接続。
そしてほぼ改修完了。
さて後は調整、試聴へと進みたいところですが、今日はこれで時間切れとなりました。次回は、アンプの調整と試聴を行いたいと思います。
それではまた!