ようやくシャーシがまとまりだしたので、部品の実装を始めたのですが、その前にメインの真空管と、出力トランスはどうなのかの確認をしておこうと思います。
まずは、メインの真空管である”800”ですが、昨日倉庫を確認すると、10本程度ありました。5‐6本しかないと思っていたのですが、どうやら、10本も購入したようでした。
まずは写真を。
写真のようにプレートの色は、グレーのものと、ブラックのものがあります。ベースには、両方とも”RCA Deforest”の記載ですが、グレーのものは、プリントされているだけで、ブラックのものは刻印です。
ヒータは、7.5V 3.1A、プレートロスは、35Wほどの球です。アンプに使用する電源トランスは、山水のPV-180なので、ヒータ巻線は6.3V 3A×2と2A×2しかありませんが、3Aの巻線を並列に接続し計6Aとして、これをショットキーバリアダイオードのブリッジ整流を行って、10000μFほどの電解コンデンサで平滑してやれば、7.5V近くは得られると思います。
あと、B電圧ですが、最大巻線の155Vを倍電圧整流しても、400V程度しか得られませんので、800を使用する場合は必然的にグリッドにプラスバイアスをかけてドライブすることになります。
800をドライブする球を検討中ですが、同じ800番台で手ごろな球に807がありますので、今のところ807が有力候補ですが、変更する可能性もあります。
次に出力トランスのFW50-3.5Sですが、使用前に周波数特性を計測してみました。以前TANGOのXE-20やH-5Sを測定していますので、これらと比較しています。結果は下記です。
赤色が当該トランスですが、他のトランスと比較してコアボリュームが大きいためか、低い周波数でもかなり減衰が少ない特性です。小さなトランスだと、数10Hz程度では、正弦波が崩れていることがままありますが、FW50-3.5Sの場合はきちんとした正弦波が出ていました。
高域はさすがに他のトランスよりは早めに減衰しますが、-2dBのところで80kHzも出ていますので、もう充分です。しかも高域のあばれは見られませんでした。しっかりした低音の音質が期待できそうです。
さてアンプですが、部品の実装を始めています。
片方のシャーシだけ部品を実装できましたので、いてもたってもいられず、真空管を挿してみました。頭の中で描いた通りのデザインです。
これから徐々に配線を始めようと思います。