先日、訳あってパイオニアのSA-6800Ⅱを入手しました。
”訳あって”とは、欲しくて入手したわけではなく、要らないのに仕方なしに入手した次第です。理由は、また後々記載することとします。
この手のアンプをなぜほしくないかというと、大きくて重い、内部の基板がでかいし回路が複雑なので、触りようがない、というのが主な理由です。
が、しかし入手してしまったので、ちょっと見てみることにします。
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オーディオの足跡によると、1976年発売で、「上級機で得たノウハウを投入して開発したプリメインアンプ 」とありますので、そこそこいい方の部類に入るのかもしれません。「±2電源供給による初段差動・3段直結回路 」と今でもよく使われる回路で構成されているようです。
また電源部には、「大型トランスと10,000μFx2の大容量コンデンサーを採用」とあり、恐らくは低音の締まり具合もカチッとしたものが想像されます。
音はどんなものかを確認する前に、一応、中身に問題がないかぐらいはざっと確認しておきます。
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ざっと、中身を見た感じ、特に悪いところはなさそうですが、スピーカをつなぐ前に出力端子からDCが出ていないか見ておきます。
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DCは大丈夫でしたので、スピーカをつないで試聴してみることとしました。
その結果、ボリューム類には少しガリがありますが、何とか音は出ました。しかしやはりトランジスタアンプの音です。音に透明感があまりない、というのが率直な印象。また少し音に軽い感じも。
この辺り、外からいじってどうにかなるような代物ではなく、本アンプは部品取りか、どなたかに差し上げるか、オークションに出して部品取りにでも使ってもらうか、したいと思います。結構良さそうな部品も垣間見えます。
このアンプ良いところもあります。
ボリューム類のつまみに重量感があり、回している感が指先に伝わります。有名メーカの立派な見栄えのボリュームを持ったアンプがありますが、回した時に何だこの軽い感じは!と驚いたことが何回かあり、日本製のトランジスタアンプにあまり良いイメージを持っていなかったのですが、本アンプはそんなことはありませんでした。あとは、内部の部品でメインボリュームはそれほど安っぽくはないですし、電源トランスも大きなコアボリュームとショートリングによる漏洩磁束対策もほどこされています。好きな方には楽しめるアンプだと思います。
ということで、入手した経緯についてはまたいつか記載したいと思います。
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