このGW中にかなり仕上げました。
まずは、一通りの配線の開始です。
アンプ周りの配線に続き、B電源にもFETによるリップルフィルターを入れてみます。
電源トランスを実装し、AC100V周りの配線も行います。
そしてひとまずアンプ部分の配線は完了。
トランスの上にある茶と黒の長い配線は、今後BlueToothをつける際の電源ケーブルです。が、スペース的に取り付ける場所がなさそう。
ここまで来たらアンプの動作確認をしてみます。
一応、動作しているようです。
そこで、早速試聴を試みました。
どんな音が出るかワクワク・ドキドキの瞬間です。はやる心を抑えつつ、電源をONしました。
あまり音には期待していなかったのですが、出てくる音は・・・最悪、残念!
なんとノイズだらけなのです。音楽を鳴らしている背景で、”サー”とか、”ザー”などという雑音が、ボリュームの回転とともに大きくなるイメージ。
そしてクロストークもひどい。方CHだけしか鳴らしていないのにもかかわらず、もう片方から小さな音が出ています。これは回路とにらめっこし、原因が判明。
問題はノイズです。どのくらい出ているのか確認してみます。
ボリュームの位置がどのくらいだったか忘れましたが、軽く40mV程度のノイズは出ている様です。しかもこのノイズが厄介で、何をしても取れませんでした。
まずは基本的なところで、アースでループが出来ていないかなど確認し、すべて修正(一部ループ発見)。それでも鳴りやまず。
電源のリップルも疑いましたが、ノイズとの関連はなさそうです。また、入力段のカップリングコンデンサの容量が低かったので、倍の値にして回路図とほぼ同じ値にしましたが効果なし。ただし、音は幾分か艶っぽくなった。
次にNFBの部分を触ってみました。回路を確認すると、パワートランジスタを含める前と、含めた後の出力段からの2つのNFB回路があるようです。
上記回路の赤枠がパワートランジスタを含めないNF回路の抵抗、黄色の枠がパワートランジスタを含めたNFになります。この回路を片方だけ、もしくは、両方なくした場合、ノイズは逆に大きくなる等、対策としてはだめでした。
次に青枠のフィルタを外してみると、高周波の発振が盛大です。ここは回路図に近い値のCRでフィルタをつけておきました。
そんなこんなで2日ほど粘りましたが、もうどうあがいても治らないのでこれで諦めました。
一旦、このアンプは置いておき、別の機会にアンプ基板を自作するか何かで対応したいと思います。
ところでクロストークが盛大なのは、上記回路で黄色枠の下にあるQe9のトランジスタでLR側の回路からそれぞれ接続がなされており、そこを介して発生しているのではないかと思っています。
ということで、ここまで仕上げましたがこの後対応する価値なしと見込み、一旦ここで終了したいと思います。結構な部品や時間をつぎ込みましたが、こういう古い装置のレストアにはそれなりのリスクもあるので、良い経験をしたということにしておきたいと思います。
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